ハロー・ワールド
ハロー・ワールド / 感想・レビュー
nobby
2019~2020年が舞台とは、まさに今年から来年のこと!極めてすぐにやって来るであろう近未来のIT業界を描く快作。常にiPhone片手に世界を飛び回る様を、GoogleやAmazonといった身近なワード満載で軽快に読ませる。アプリやドローン等の斬新な技術開発が、アメリカ・インドネシア・マレーシアなど各国事情により政局不安やSF展開と違った影響を及ぼすのが面白い!最終話で取り上げる仮想通貨については、正直ほとんど理解出来ていないのが残念だが、追い詰められながらラストでの起死回生な雰囲気を楽しめたので満足♪
2019/01/29
aquamarine
気づけば時間を忘れて没頭していました。2019年から2020年にかけてのこのIT関連のストーリーは現実と紙一重です。エンジニアの文椎が仲間とともに開発し、提供するのは、広告ブロッカーアプリ、ドローン、仮装通貨システム…。一昔前と違い、システムは瞬時に世界に飛び立ち、思いもかけない使い方をされたり、動きをしたりします。その結果、突然他国のクーデターに関わったりすることさえ、普通に起こるのです。主人公文椎の持つポリシーと強さが安心して読ませてくれますが、世界に発信するということの意味を考えさせられました。
2018/11/23
ケンケン
(580冊目)ITテック系<開発に関わる分野>の詳細は、無知な為によく分からないが、興味深く読めた(^^♪ スマホアプリ・自動運転車・配達ドローン・空撮ドローン・Twitte・仮想通貨といった世界に浸透しつつあるガジェットが今後の生活・政治・経済に対して、どのように影響していくのか…良い方向での革命の一端を担う事を祈るばかりです。
2018/11/02
いたろう
自称「何でも屋」という、ITベンチャーに勤めるIT技術者が主人公の連作短編集。本書に書かれている技術的な内容は、よく分からないことが多いが、2016年から2018年にかけて書かれた小説は、2019〜20年辺りが舞台で、近未来SFというより、現在からすぐに繋がる現実にありうる世界なのだろう。最初の1編のタイトルでもある本書のタイトル、ハロー・ワールド=Hello, worldとは、プログラムで最初に記述してみせるお決まりの文字列だが、ITで瞬時に世界に繋がり、世界を動かす話を集めた本書のタイトルにぴったり。
2019/01/05
なっぱaaua
楽しかった。行き先は特異点は既読でした。2019~20年という今まさにそこにある未来。ITには詳しくないけど、こんなこと、あんなことがまさに目の前に迫っていると思うとワクワクした。これからの世界は若ければ外国語とプログラミングの力は必要なんだろうな。一方規制だらけの日本はどんどん生き辛くなるのでしょう。文椎さんもピンチを切り抜けていたら、生活は海外ですもの。後は本田さんの決断力がいるかな。それに自由に人との繋がり。5年後、読み返した時にどんな感想を持つのか楽しみな本なのであります。
2018/11/14
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