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盤上に散る (講談社文庫 し 104-4)

盤上に散る (講談社文庫 し 104-4)

盤上に散る (講談社文庫 し 104-4)

作家
塩田武士
出版社
講談社
発売日
2019-01-16
ISBN
9784065137581
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盤上に散る (講談社文庫 し 104-4) / 感想・レビュー

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starbro

塩田 武士は、新作中心に読んでいる作家です。未読の本書の新刊文庫を図書館の新刊コーナーで見つけたので読みました。現在では存在していない?将棋の真剣師の物語、面白くなくはないですが、背表紙に書かれた傑作までのレベルではありません。やはり「盤上のアルファ」を読まないといけないかなぁ。

2019/03/07

ナルピーチ

母が出す事もせずに遺されていた一通の手紙。それは伝説の真剣師と謳われた“林鋭生”に宛てられたものだった。明日香はこの手紙を本人へと渡す為、彼を捜す事にする。本作では“将棋”そのものよりも“将棋に賭けた男の生き様”をテーマにして語られていく。昭和という時代で生きた無骨な男と彼に関わる事になった人々。色濃く描かれた人間模様が前作とは違った持ち味を出してくれる。関西が舞台なだけに時に笑いを交える物語も心地良かった。確固たる矜持の中で臨む最後の対局。人生を賭けた大勝負、しかと見届けさせて頂きました。

2022/09/25

KAZOO

塩田さんの「盤上のアルファ」に続く物語です。主人公は異なりますが前作に出てきた登場人物たちが結構重要な役割などを果たしています。母親を亡くした女性が母親が出さないでいた真剣師あての手紙をもとにその真剣師を捜し歩く物語です。昭和のむかしの大阪の様子がうまく描かれている気がします。最後に作者とテレビで真剣師を演じた私の好きな石橋蓮司さんの対談が楽しめました。

2019/06/09

のり

亡き母の遺品から出されなかった手紙が…宛名は「林鋭生」。新世界の昇り龍の異名をもった将棋の真剣師。伝をたどって捜索するが中々たどり着けない。知人に話を聞くなか、鋭生の過去が明らかになっていく。あまりにも衝撃が強すぎる事実。昭和の時代背景と共に目指した夢と、ならざるを得なかった真剣師。追い求めたものを手に入れる為に…アルファに出てきた彼等も健在でなにより。

2020/03/09

Ikutan

亡くなった母親の遺品から出されなかった手紙を見つけた明日香は、宛名の林鋭生という人物を捜すことに。前作は読んでいないのですが、この林鋭生は前作、『盤上のアルファ』に登場した将棋の真剣師らしい。ということで、こちらは林鋭生という人物の半生を浮き彫りにすることで、真剣師や駒師という職人の世界を描いた物語。時代はどっぷり昭和。勝負の世界の研ぎ澄まされた緊張感や職人の矜持など読み応えありです。タイトルの意味も深いね。関西弁でユーモアのある台詞が今まで読んだ塩田さんの作品より読みやすかったな。前作も読まなくちゃ。

2019/02/12

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