雷雲の龍 会津に吼える
雷雲の龍 会津に吼える / 感想・レビュー
巨峰
北辰一刀流門下の四天王で、會津戦争を戦った森要蔵とその門下。のちの講談社の創業者につながる血脈で、講談社から出てる。身内褒め?小説として動き出すまでに時間がかかる、動き出してもそんなにいろいろはない。まあ、剣豪の時代の末尾。
2021/02/23
ren5000
千葉周作はさすがに知ってるけどその道場の四天王のひとりの森要蔵は全然知りませんでした。幕府側についた時から結末は分かってるけど、そこに新選組の斎藤一を絡めるのはなかなか面白かった。この森要蔵の御子孫も有名な方たちが多いので教えが良かったんだろうな。ただ歴史小説としたら内容的にはもうひとつ盛り上がりに欠ける。
2019/06/16
ハッチ
★★★★☆森要蔵、北辰一刀流の大剣士の歴史小説。旧幕府軍として戦う。当時、幕府は外国からの圧力に屈し不平等条約を結び一気に、倒幕の流れになってしまう。ここら辺は歴史の共通認識だと思うが、実はこの不平等条約の締結も致し方なしとこの小説では描いている。確かに、不平等だが国と国が締結したのだ。相手国を奴隷か属国程度しか見なかった清は蹂躙されたのだ。インドも然り。まぁ、新しい観点から読めて良かった。
2019/04/10
BIN
千葉周作道場の玄武館四天王の一人である森要蔵。初めて聞きました。飯野藩藩主が縁戚関係にあるのもあるが、薩長の不義に我慢ならず会津戦争に参加し散った勇士であった。娘ふゆの婚約者勝俣の「ふゆ殿、必ず勝って帰りますよ」は死亡フラグだーと思ってしまいました。講談社の社長野間の祖父ということもあるし。。。飯野藩に仕える前の土浦藩でのエピソードが良いね、人柄が出ている。それにしても斎藤さん数字好きなんだなあ。
2019/04/06
きっしょう
千葉道場の四天王・森要蔵が幕末にどのような生きざまを示したかを描く作品。剣士としてかなり名の知れた要蔵が幕府側の人間として義に生きる様は理解できるし大剣士のわりには体型を含めて愛らしいが、大政奉還や江戸城開城、会津降伏等、彼らの遠い所の出来事で、時代が変わりつつある切迫感をあまり感じられなかった。歴史よりも愛と義に重きを置いた要蔵の内面に力点を置いたのでしょう。代わりに斉藤一が結構渋く本作を締めていた感がある。要蔵の若き頃と子孫たちにフォーカスした作品も描いて欲しいなと思います。
2019/02/14
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