χの悲劇 The Tragedy of χ (講談社文庫 も 28-73)
χの悲劇 The Tragedy of χ (講談社文庫 も 28-73) / 感想・レビュー
おたま
Gシリーズの10作目。が、今回の主役は島田文子。これまでも時々顔を出していたものの、ここまで主になるのは初めて。島田さんは情報工学系のエキスパートであり、そもそも真賀田四季に認められて研究所に勤めていたぐらいなので、その道のオーソリティともいえる。その島田文子が香港のトラム内で起こった殺人事件に遭遇するが、どうも主眼はそこにはない。むしろGシリーズ内部での時間の進み具合やら、真賀田四季を巡るできごとを前に進めるために書かれたようだ。今作は、これまで様々なシリーズを読んできた人こそ真に楽しめる。
2023/11/28
annzuhime
久しぶりにこのシリーズ。はて、島田さんって…。少し悩みながら読み始めてやっと思い出した笑。そっか、今回は島田さん目線なのね。相変わらずの理系知識のオンパレードで全くついて行けませんでしたが、それでもハマるこの面白さ。ラストでつい「えっ!」と声が出てしまいましたよ。島田さんの生き方がカッコいい。
2021/12/21
rio
香港のトラムで起きた密室殺人とバーチャル世界で繰り広げられる追跡劇、島田文子を主人公とするGシリーズ第10弾。Gシリーズ後期三部作というだけに、まさに転換点となる物語です。例の飛行機事故の真相が明らかになりつつあるところや、トラムの駅員、バーチャル世界など未来的なところを含め他シリーズとの接点が濃くなってきました。バーチャルでの島田の活躍ぶりは流石の一言です。またエピローグでは懐かしい反面、切なくなる次作を期待させる終わり方が良かったです。
2019/09/11
はと麦茶
このためのGシリーズなのか~ため息出るわ。命ってなんだろう…。F読み返したばかりだけどカメラマンて彼女だったよね?え?え?
2019/07/24
やなぎ
好きな作家の好きなシリーズなので、一気に読めたのは当たり前。今作の主人公は真賀田研究所で働いていた島田さん。日本の文化やバス旅行のことを悪く言っているのはいただけない。天才には、無駄の美しさがわからないのだな…。前にシリーズを読んでからしばらく空いたので、これって誰だったっけ?、となったのが勿体無かった。タイトルのXはギリシャ文字のカイ。カイ君は、まさかの…!(他のレビュー見ないほうがいい)。シリーズ物は、順番に読みましょう。最後の、島田さんの年齢には、納得いかない。75点。
2021/09/01
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