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すべての戦争は自衛から始まる (講談社文庫 も 38-3)

すべての戦争は自衛から始まる (講談社文庫 も 38-3)

すべての戦争は自衛から始まる (講談社文庫 も 38-3)

作家
森達也
出版社
講談社
発売日
2019-01-16
ISBN
9784065143100
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すべての戦争は自衛から始まる (講談社文庫 も 38-3) / 感想・レビュー

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rico

色々感じるところはあるけど、アウシュビッツやポルポトの例を引くまでもなく、人間は時として、ためらいなく多くの同胞の命を奪い得る存在であることを、心に刻んでおきたいと思います。そしてそれを見つめる勇気が必要なことも。おぞましい100人斬り競争に熱狂した一般庶民も、イノセントとは言えないはず。筆者の後書きが刺さります。「あきらめない。同じことを言い続ける。書き続ける。だって自分が生まれた国だ。子どももいる。この国を愛している。」平成に読んだ最後の1冊。私もあきらめたくはありません。

2019/04/30

阿部義彦

講談社文庫新刊、森達也さんの時評です。ダイヤモンド社のPR誌「経」に連載された「リアル共同幻想論」が下敷きだそうです。『そう言えば、安倍晋三と百田尚樹の対談本のタイトルは【日本よ、世界の真ん中で咲き誇れ】悪い酒をのみすぎたのだろうか。思わず大丈夫ですか、と言いたくなる。』そして、現在の日本はもう無茶苦茶です。次の選挙では自民党以外に入れます。自民党を下野させて二度と復活させてなるか!もう我慢できねえ。

2019/02/11

かふ

誰が読んでも憲法と自衛隊は矛盾する。それを解釈で通す。自衛隊を軍隊ではないといい、その論理が通らないと憲法改正だという。すべてそのパターンだ。最初が間違っているのだから後になって間違いの幅が大きくなるのは当然なのだ。アメリカから独立しない限りこの国は変われない。だから誰も責任を取らない。天皇制が続いているのもアメリカの日本を傀儡国家とする戦略だったという。自虐史観という歴史修正主義。ナチスの戦争映画は公開されるけど日本が行った侵略映画は公開されない。敗戦を終戦で幕を引く。朝鮮戦争やベトナム戦争があった。

2021/09/10

Kei Ogiso

読まれてほしい本。過去の教訓を無駄にしないように。日本の資源状況、食料自給率を考えれば、戦争ができる国では無いのは明白なのにね。だからこそ外交にセンスが求められるのだが。『「誇り高くて気高い私」などと言われて友人になりたいと思うだろうか。』のくだりは笑えるけど、その通りだと思う。

2019/02/01

坊っちゃん

★★★★1/2 著者は南京、アウシュビッツ、キプロス、大阪にある忘れ去られた陸軍墓地などあらゆる所へ行き考える。なぜ人間はこれほどまでに残酷になれるのか、と。「被害だけを強調して記憶した実例の一つが今のイスラエルだ。その結果として被害は加害にあっさりと転換する」「加害の記憶から目をそむけてはならない。語り継がねばならない。ここは絶対に譲れない一線だ」と語る。まったくその通りとしか言いようがない。自虐史観が云々と語る自称「普通の日本人」な方々に本書を強くお勧め致します。(コメント:2019/07/01)

2019/07/01

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