KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

興亡の世界史 人類はどこへ行くのか (講談社学術文庫 2516 興亡の世界史)

興亡の世界史 人類はどこへ行くのか (講談社学術文庫 2516 興亡の世界史)

興亡の世界史 人類はどこへ行くのか (講談社学術文庫 2516 興亡の世界史)

作家
福井憲彦
杉山 正明
大塚 柳太郎
応地 利明
森本 公誠
松田 素二
朝尾 直弘
青柳 正規
陣内秀信
ロナルド トビ
出版社
講談社
発売日
2019-01-12
ISBN
9784065144107
amazonで購入する Kindle版を購入する

興亡の世界史 人類はどこへ行くのか (講談社学術文庫 2516 興亡の世界史) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

atlusbou

興亡の世界史シリーズ最終巻。タイトルからして総まとめの本なのかなと思っていましたが、章ごとにテーマを持った論文の集まりという印象を受けました。各章で著者が異なるので粒度や視点に差がありますが、どれも興味深かったです。個人的には、海の章が一番好きでした。

2019/06/15

マウンテンゴリラ

冒頭からの、「世界史はこれから」という言葉には意外という印象を受けたが、中身を知ると、なるほどその通りだと、納得のいくものであった。私自身、世界史に関しては、受験の選択科目に選ばなかったこともあり、基礎的な知識不足といった点は認めざるを得ないが、それでも、いや案外そのおかげとも言えるかもしれないが、日本の歴史教育、特に世界史という分野における偏見には、違和感を持ってきた。というのも、実は学校教育を終えて、様々な本に触れるようになってからの、後付けの印象ではあるが。その偏りとは、もちろん第一に、→(2)

2023/11/14

kayaki

テーマは「人類の興亡」よりも「新たな世界史像」を重点に置いた構成。人口から見る世界史、海の世界史、宗教の世界史、といった具合で、多角的視点から世界史を構成し直そうと試みられている。日本の世界史でとくに改善すべきは、アフリカに関する記述があまりに少ないことであろう。また、アフリカは貧困・紛争・疫病などがあるという「アフリカ・スキーマ」〔本書263頁〕が、それ以上の理解を阻んでいるそうだ。南アフリカやケニアの大都市は、跳躍的なまでに経済成長を遂げたことを知らないままでいる。多様な世界史像を、もっと見なくては。

2022/02/26

KN69

講談社学術文庫といえども、すごく読みやすい。ジャレド・ダイヤモンドの著作なんかにも通じるのだけど、歴史には地政学的な理由があるのですね。特に、5章アフリカが興味深い。近代のヨーロッパ中心の視座があたかも歴史とみなされてしまっていたとは。

2020/03/07

感想・レビューをもっと見る