幸福の劇薬 医者探偵・宇賀神晃 (講談社文庫 せ 18-1)
幸福の劇薬 医者探偵・宇賀神晃 (講談社文庫 せ 18-1) / 感想・レビュー
absinthe
ワンアイデアで突っ走る仙川さん。今回のアイデアも面白かったし、現実にこれからの医療は、同様の究極の問題に関わってくると思われる。人が人を愛するという形は様々で人には自由がある。自由は倫理とどこまで両立できるのか。犯人の動機や背景はabsintheでさえ気づいたというのに、主人公は読者ばかりか単なる脇役に真相の先を越されてしまう。表題は医療探偵なのに少し情けない。仙川さんいつもアイデアは良いと思うけど、小説としてはどうかな。
2021/06/08
ダイ@2019.11.2~一時休止
タイトルの幸福の劇薬という感じで楽しめましたが、サブタイトルの医者探偵っていうのにはイマイチ・・・。
2019/04/20
ワレモコウ
医者探偵・宇賀神晃シリーズ第一弾。正義感から先輩医師の不正を告発し、大学病院も家庭も失った宇賀神は、新宿の診療所で雇われ院長をしている。 そんな時、親友明石医師の自殺をキッカケに、劇的に成果をもたらす認知症治療薬DB-1への疑惑が持ち上がり、宇賀神も、自分を失脚させる発端となった新聞記者の美雪や、病院給食業者会長の春菜と共に調べ始める。探偵は、宇賀神よりも春菜会長という感じだが。人として、医師としての倫理を問うた、非常に難しいが興味深い内容だった。まぁ、記者美雪の不快さは最強(笑)
2022/04/11
きさらぎ
う~ん。”医者探偵”ねぇ…。ちょっと無理な設定じゃないの?現実離れしてるし医療ミステリ感が薄かった。 でももしこういう薬ができて、つかの間の幸せな時間を過ごせるとしたら、自分だったらとても悩むと思う。どちらが幸せなのか、人によって、立場によってさまざまだから。そういう意味では考えさせられる。
2020/01/14
ゆずぽん
新しく開発された認知症の薬と、友人の死に隠された真実を追っていくミステリー。認知症・介護問題は本当に一筋縄ではいかない。そしてその苦労は当事者にしかわからない。考えさせられるラスト、「幸福の劇薬」そうね、その通りだった。この薬に頼りたい人もいるのだろうと思ってしまった。
2019/06/10
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