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戦国の教科書

戦国の教科書

戦国の教科書

作家
天野純希
今村翔吾
木下昌輝
澤田瞳子
武川 佑
矢野隆
末國善己
出版社
講談社
発売日
2019-07-31
ISBN
9784065164907
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戦国の教科書 / 感想・レビュー

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しんたろー

普段はアンソロジーは読まないが、今村翔吾さん既刊本を読み切ってしまったので手を出した。戦国武将ら6つの短編と解説を織り交ぜた構成で想像していた以上に楽しめた。軍師と名高い黒田官兵衛『一時の主』(矢野隆さん著)と加賀百万石の祖となった前田利家『又左の首取り』(木下昌輝さん著)の2編は面白くて他作品も読みたいと思わされた。今村さんが、裏切者として悪名高い松永久秀を描いた『生滅の流儀』は出色の出来で、あの時代の男の熱い想いと哀しさが濃厚に込められていた。邪推だが『ぼろ鳶組』の松永源吾の姓はココから付けたのかな?

2020/03/02

修一朗

タイトルと装丁がアレなので躊躇していたのですが執筆陣が旬な作家さんぞろいなので読むことにしました。戦国時代は山ほど作品化されているだろうに,新たな史実のおかげで人物像の解釈が変わっていくのが面白い。ブックガイドには同じテーマの作品がたくさん紹介されているねぇ。末國先生が史実がどこでどこからが作家の創作かを解説してくれている。自分が良く知らない人を取り上げたやつが好き。①悪童たちの海(徐海)②鈴籾の子ら(新発田重家)③蠅(興山上人)④生滅の流儀(松永久秀)⑤一時の主(黒田官兵衛)⑥又座の首取り(前田利家)

2020/01/18

ナイスネイチャ

図書館本。6人の作家による短編集。物語の後、時代背景や解説と関連性のある書籍を紹介してます。黒田官兵衛、前田利家、松永久秀が面白かった。

2019/11/04

猿吉君

知っている人は新たな切り口、知らない人は新鮮な気持ちで読めた時代小説アンソロジーです。①黒田官兵衛の物語が一番読ませました、文章の上手さなのかグイグイ引き込まれます。②最後の今村先生の松永久秀は「じんかん」へ繋がっていく感じでした。③新発田重家の物語は「漢」を感じさせます、ちょっと読みにくいけどそこがまた味かな。④物語だけでなく、ブックガイドが付いているのがポイント、読みたくなる本が多くて楽しいです。点数80/100→長編主体で読んでますが、アンソロジーも良いなあと思わせる粒そろいの本でした(^u^)

2021/06/21

★Masako★

★★★★✰︎面白かった~!6人の気鋭の歴史小説作家陣が「下克上」「合戦の作法」等それぞれのテーマに沿って戦国時代を描いたアンソロジー。短編の後にはそのテーマの解説とブックガイドがもれなく付いてくる贅沢さ!どれも読み応えのある素晴らしい作品だったが、今特に注目している木下昌輝さんの『又左の首取り』、今村翔吾さんの『消滅の流儀』は相変わらず台詞が魅力的で面白かった!武川祐さんの『鈴籾の子ら』は父や子、友、そして国衆の想いがガンガン心に響いて一番泣けた。ここで書かれた作家さんの本はこれからも読んでいきたい♪

2020/06/21

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