本格王2019 (講談社文庫 ほ 31-21)
本格王2019 (講談社文庫 ほ 31-21) / 感想・レビュー
KAZOO
6人の作家によるアンソロジーです。わたしにとって長岡弘樹さん以外は初めての作家さんなのでどのような感じなのだろうという気がありました。読んでみて期待は裏切られなかった感じです。最後にどんでん返しとは言わないまでも、へぇ~っていう感じがあります。ただ1編15分で読めるようなことが書かれていますがそれは大げさでしょう。
2022/10/28
ちーたん
★★★☆☆【序】本格ミステリ作家クラブ会長・東川篤哉氏は語る。「本格とは"謎と論理と意外性に満ちた作品たち"のこと」ふむ。『本格王2020』の【序】より謙虚だw◆アンソロジーはいろんな作家さんの作品が読めるのが魅力!①伯父に家の留守を預かり…飴村行『ゴルゴダ』②息子のお別れ会のスピーチ…長岡弘樹『逆縁の午後』③殺人事件の第一発見者となり…友井羊『枇杷の種』④時代ミステリ小説…戸田義長『願い笹』⑤フナムシフードファイターの死…白井智之『ちびまんとジャンボ』⑥ワトソン力で名推理…大山誠一郎『探偵台本』
2020/10/07
buchipanda3
本格ミステリ短編選集。毎年ノベルズで出ていたが今年は文庫版。収録数が減ったが作家陣は読みたい人が多かった。長岡さんは既読。飴村さんは初読み作家さんで前から興味あり。ややレトロな雰囲気の舞台、ホラー風味も上手く話しに溶け込み楽しめた。途中の違和感に後から合点。友井さん、ジリジリとした心情が巧みに描かれ、その正体が一瞬にして変貌。さらに他の人物の見え方も変貌。戸田さんのは牡丹さんがいい。白井さん、今回はゲロ多めグロやや抑えめ。交錯するトリック。なるほどなあ。大山さん、短いけどロジカルな推理合戦を堪能。
2019/07/16
あも
久々の飴ちゃん新作に期待大でページを開く。"飴村しさ"は薄かったが、会話中心に進む中で辿り着くオチが効果的な良短編。長岡さんは息子を亡くした父親のスピーチを題材とし、期待通りの黒いオチ。時代劇ミステリの願い笹は結末が美しい。駆け足で書いたのは白井クンのため。おえええ…フナムシの大食い選手権とか思い付いても自分の手で書くの躊躇するやろ普通。でもそれをやっちゃうのが白井クン、しかもゲロの海にどっぷり浸かってもやっぱりキッチリカッチリミステリしちゃう安定感。常人なら絶対戴冠したくなかろうが、○○王は彼に決定…!
2019/12/23
keroppi
白井智之目当てで読んでみる。白井さんは、フナムシの大食い選手権というとんでも設定でゲロまみれの展開ながら、やはり面白い。バラエティに富んだミステリアンソロジー。
2019/09/21
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