不信の鎖 警視庁犯罪被害者支援課6 (講談社文庫 と 55-13)
不信の鎖 警視庁犯罪被害者支援課6 (講談社文庫 と 55-13) / 感想・レビュー
旅するランナー
殺人事件の動機は3つしかない、金と名誉と異性だ。被害者支援課村野が今回サポートするのは、娘を殺害されたブラック企業ワンマン社長。傲慢・短気・強引な悪評高いセレブ男に警察側も翻弄され辟易する。こんな奴を支援する必要があるのか?っていう疑問が、一つのテーマになっています。振り回されながらも着実に真相に迫っていく村野の姿勢を応援したくなります。まあ、堂場警察小説チームの6番バッターが、ライト方向に渋いヒットを打った感じでしょうか...
2019/10/03
KAZOO
前に間違って既読にしたのですが今回読み終わりました。犯罪被害者支援課シリーズの最新刊です。被害者がブラック企業の社長で、やり取りが結構厳しいものがあります。さらに支援課の部下である刑事や新聞記者などが絡んできたりして話を面白くさせてくれます。ブラック企業の跡目争いが絡んでもいます。いつもながら楽しませてくれました。
2019/08/28
mmts(マミタス)
『ある立場の人は助ける、それ以外は手を出さないというのは、警察官というより、人として間違っていないだろうか。目の前に困っている人がいたら手を差し伸べる──それが人間本来の姿のはずだ。』ブラック企業の社長である大崎康政の娘である大崎美江は拉致され殺害された。実は大崎美江すら子会社のワンマン社長だった。それゆえに犯罪被害者支援課の長住光太郎はとある事件をきっかけに離れ小島に閑職される。犯人と動機は分かりやすい。安藤梓が活躍しないならば退屈だな。しかしながら、今回の西原愛は何故なのか好感触だったけれど。
2019/10/31
ケイ
偽証に違いないと思ったんだけどなあ。説法的アプローチにはびっくりした。加害者と被害者の家族が表裏一体にみえる支援される側の人々がこのシリーズの特徴だな。しかし、今回の被害者の強がりには同情した。
2023/10/02
雅
支援課といえど支援したくない人もいるだろうなぁ。それでも支援しなきゃいけないし、捜査員との兼ね合いやプライベートの折り合い。地味ではあるけれどじっくり読み込める。
2020/10/24
感想・レビューをもっと見る