箴言集 (講談社学術文庫 2561)
箴言集 (講談社学術文庫 2561) / 感想・レビュー
双海(ふたみ)
ページ構成がシンプルで読みやすい。良い。
2024/09/22
刳森伸一
解説にもあるように自己愛などに対する批判は今でも正鵠を射るものがあると思うが、その一方で「女とは云々」などと本質論的に上段から切り捨てるものも多く、今となっては古臭いと感じずにはいられない。古典としての地位は今後も変わらないとは思うものの、これぞ「not for me」と叫びたくなる本であった。
2020/12/31
トッド
■敵を作りたくば友に勝つがいい。味方を作りたくば友に勝たせるがいい。■情熱はどんな相手も説得する。■意見を非難されるよりも趣味をけなされる方が耐え難い。■寛大さは大抵、虚栄心・怠惰・恐れ。■気分は運より奇想天外。■誠実さとは心を開く事。■友人に騙されるより信用しない方がもっと恥ずかしい。■不信は裏切りを正当化する。■騙され合ってなければ長くは付き合えない。■謙遜は傲慢が考え出した演義。■よい趣味は知識より判断力から生まれる。■青春とは酔い。■女が男に靡くのは情熱より弱さから。★自己愛=力への意志⇒競争社会
2020/05/06
植岡藍
今となっては古くさいものもあるが現代にも十分通用する。以前ツイッターで「SNSが名誉や名声を重視する中世のような価値観にさせている」旨の指摘を見たが、そうした価値観の中で一層今の自分を振り返るにいい本だった。
2021/12/23
ココアにんにく
時代を越えて通じる事がある。いかにも偉人といった表紙の顔にだんだん親近感を覚えてきます。「誰もが自分が言いたい事ばかり考えていて、相手の話は上の空」友人との飲み会前に読んだのでコケットリーにドキッとした。「じっと見つめることはできないもの=太陽と死」「他者を騙した挙句自分も騙すウソ」至言です。没後追加や考察は読み飛ばそうと思っていたが面白くて読みました。追加分の冒頭「この世で最も幸福な人間は本の少しのもので足りうる人物」はミニマリストですね。足るを知るを17世紀のフランスでも言われていたことを発見しました
2020/01/08
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