KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

忌み地 怪談社奇聞録 (講談社文庫 ふ 87-1)

忌み地 怪談社奇聞録 (講談社文庫 ふ 87-1)

忌み地 怪談社奇聞録 (講談社文庫 ふ 87-1)

作家
福澤徹三
糸柳 寿昭
出版社
講談社
発売日
2019-07-12
ISBN
9784065166789
amazonで購入する Kindle版を購入する

忌み地 怪談社奇聞録 (講談社文庫 ふ 87-1) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

中玉ケビン砂糖

肝心の第一弾を読んでいなかった。取材者と執筆者が分業方式で共作のかたちをとるというやり方は、低予算で編まざるをえない実話系怪異本には珍しいのでは。たとえこれといった噂などがなくとも地元の人と四方山話をしているうちに、予想もしない話が飛び出て派生していく。そして大過去の暗い事実に突き当たる。「当該事件事故物件にさしたる収穫がなくても、招き寄せるかのように近辺では『怪』が群発している」。収集家としてのの経験則が面白く、まさに『忌み地』というタイトルがピタリとくる怖さ。#日本の夏は、やっぱり怪談

2023/07/02

sin

実話怪談である。怪談社(講談社かと思った)のメンバーが、各地に赴いて取材した体験談を作家がまとめて本にしたものである。怪談と云っても現在進行形のものは避けておられるようで、伝聞としての収集をされているようだ。怪談と云うとおどろおどろしい印象を持つが、むしろ淡々とした調子で出来事が積み重ねられていくが、忌み地と云うだけあって、そうした体験談がある地域で纏まって語られる様は、何かしらあるという証拠めいたものを突き付けて不思議だ。

2021/07/17

眠る山猫屋

【日本の夏は、やっぱり怪談】参加作品2冊目。怪談社のメンバー三人が様々な取材を経て、ある場所に辿り着く。かつてその町に何が起きたのか、何があったのか。大島てるのサイトに導かれたり偶然のアドバイスから出くわす不吉な場所。ある意味『残穢』にも似た、ただしリアルな死の影。怪談社の面々はわきまえていたから、はいっはいけない場所には立ち入らないし、開けてはならないと警告された扉は開けなかったが、そんな場所が現実にあるとは。関西方面にお住まいの方々は、特定できそうな場所も多いのでは。

2021/07/10

HANA

実話怪談集。怪談社お二人の怪異収集を福澤徹三が描くという珍しい構成。怪談の中には土地と分かち難い関連を持つ話も多く川奈まり子始めそちらを描く作家も多いけど、本書もそのような話を多数収録している。というか九州にあるらしきKって凄いな。バズーカが発見されるだけじゃないんだ。大島てるとのコラボも怪談としては珍しく見もの。収録されている怪談も筆力が安定してて安心して読めるが、それよりも怪談社二人の東奔西走具合がまた面白い。怪異探して列島の東西南北走りまわる姿は、怪談愛好家として尊敬の念が尽きないわけでありました。

2019/08/10

ミエル

オカルト好き、CS好きなのに肝心の番組を知らなかった・・・ 怪談師という職業があるのも知らず、世の中まだまだ未知の出来事が多いもんです。物凄くエグいとか怖くてトイレ行けないタイプではない、後から変な気持ちになるタイプの怪談も、まとめて読むとなかなかのもの。胃もたれはしないけどおなかいっぱいかも。

2020/01/16

感想・レビューをもっと見る