カナダ金貨の謎 (講談社ノベルス アL- 19 国名シリーズ 第 10弾)
カナダ金貨の謎 (講談社ノベルス アL- 19 国名シリーズ 第 10弾) / 感想・レビュー
W-G
ファンサービスは満載で、そういう楽しみ方は出来るけど、本格としてのクオリティは微妙。どの作品も犯人の追い詰め方がワンパターンなのも気になった。強いていうと『トロッコ~』が面白くはあったが、アレは推理で犯人を明かした訳でもなく、アリバイの作り方も偶然が過ぎる。トロッコ問題も上手く絡めているように見えて、良く考えるとそんなに上手く繋がっていない。二作の短編の評判が良いようだが、キャラ萌えだけに頼るのではなく、力の入った中編が一つあるだけでも、かなり評価は変わっただろうなという、残念な気持ちが強い。
2019/10/15
starbro
有栖川 有栖は、新作中心に読んでいる作家です。「火村英生」シリーズは、何作か読んでいますが、「国名シリーズ」は2作目です。安定してマンネリになっているのかも知れませんが、今回はあまり面白みが感じられませんでした。次作に期待します。
2019/10/29
さくりや
作家アリスってこんなに面白かったっけ⁉︎(褒めている)。いやもちろん大好きなシリーズだけれど、淡々と論理的に謎を解いていく王道本格ミステリというと根幹は残しつつ、人間の遣る瀬無さ、儚さを印象付ける読了感、火村とアリスのクスッと笑えるテンポの良い会話のバランスが最高すぎて……。ドラマも絶対見まーす‼︎
2019/09/21
cinos
表題作は犯人側からと有栖側から描いていて今までのシリーズとは違った味がありました。「あるトリックの蹉跌」は火村と有栖の出会いを描いていてファンは大喜びでしょう。原稿は「詩人探偵」だったんですね。
2019/10/31
stobe1904
【国名シリーズ短編集】中編2作、短編3作から構成される有栖・火村の国名シリーズ。有栖と火村の出会いを描く『あるトリックの蹉跌』、倒叙ものの表題作『カナダ金貨の謎』が印象的。アクロバティックな派手さはないが、安定した面白さがこのシリーズの持ち味だが、本作も期待通りの面白さだった。★★★★☆
2019/11/05
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