宝石の国(10)特装版 (プレミアムKC)
宝石の国(10)特装版 (プレミアムKC) / 感想・レビュー
allite510@Lamb & Wool
宝石たちと月人とアドミラビリス、3者の立場を知って行動している唯一の存在が主人公であるフォス。結果、フォスを理解するものはなく、カンゴームの指摘どおり周りにはほぼ誰もいなくなってしまう。体もつぎはぎで心も千切れ果て、透明な結晶体である宝石とは全く真逆な存在になってしまった。しかしこれは別の意味での美しさに達してきていると言うことなのだろう。今のフォスはまさに粉々で無残でしかないが。結末も少し見えてきて、凄い作品になる予感で震えがくる。この痛みの表現はすでに他にない凄いものになっているのだけども。→
2019/08/30
りりす
美しさとゆるギャグに内包された狂気。作者ぁ…作者は鬼か……!市川春子ワールドの胸糞悪さ炸裂です。お前、お前、そういうとこだぞ。オッケーまだ着いていけてる、作者の持ち味持ち味…。アレキちゃんがカレーのことを「(前略)ような清涼感」と言っていたのを見て「清涼感?カレーで?」と思って家の常備レトルトカレーを改めて食べたら、本当に清涼感があったんです。でも家のカレーにはないんです。で、調べてみたら、カレーの清涼感ってコリアンダーで出ているそうで、コリアンダー多めのカレーは清涼感強めなんです。ひとつ勉強になった。
2019/09/30
こまいぬ
今回はもう普通の方でと思っていたけど、フラフラと特装版を買ってしまった。フォスが孤独で、つらすぎる。ずっとフォスを中心に読んできたせいか、フォスのしてきたことがそんなに勝手だとかダメだとか思えなくて。そして、一度は見えた希望が、またもや困難に直面。めちゃくちゃ気になるところで終わっていて。長い時間が経つうちに、他の宝石たちの意識も変わっていっており、なんだかざわざわ。
2019/08/24
みりん
市川春子は天才である。 特装版付録冊子においては 漫画家というより 現代アーティストや 西洋のシュルレアリズム絵画を見ているような 気分になった。 市川春子は天才である。
2019/09/13
シロ
なんという、終息のちらつかせ方。1巻の伏線の回収が、苛烈を極める。
2019/08/23
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