炎の放浪者 (講談社文庫 か 102-3)
炎の放浪者 (講談社文庫 か 102-3) / 感想・レビュー
金吾
結末はあまりしっくりとしないですが、最後まで一気に読めたので、面白かったのかなと思います。悪に鉄槌をくわえてほしかったです。
2022/12/31
yamakujira
王府に妻を人質に取られ、逃亡した騎士の捕縛を命じられたジェラールは、監視役のピエールを連れて探索に旅立つが、何者かに襲撃され、逃亡者が抱える秘密が徐々に明らかになる。フィリップ4世治世化の中世フランスが舞台だから、なじみ薄い時代背景の咀嚼に手こずるものの、それぞれの信念が招く非情な運命にひきこまれていく。アンドレもルイーズもピエールも、そしてマルグリットも悲しい。信仰は思考停止を招き排他的な攻撃性を生むから、宗教って害悪だとつくづく思ってしまう。ジェラールには王に復讐してほしかったな。 (★★★☆☆)
2020/08/03
Sept
前2作の「カタコンベ」「サスツルギの亡霊 」よりも、よかった。この題材では仕方がないと思うが、読後の苛立ちがとても大きい。
2021/08/26
たま
追う側だと思っていたら追われる側で。信心とは信念であり、救いであり、迷いであり、苦しみであり、口実であり…。人は疑うものだけれど、どうするかを決めるのは常に自分で、神はそれを見ているだけ。それが運命か。 迫害される人の姿は、迫害する側の、そして人間の持つ傲慢さや愚かさを浮き彫りにする。なぜ人は争いから逃れられないのか。
2021/08/14
凌
サスツルギの亡霊から大分空いてかなり久し振りの神山さん。
2020/03/12
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