Ank : a mirroring ape (講談社文庫 さ 116-2)
Ank : a mirroring ape (講談社文庫 さ 116-2) / 感想・レビュー
ナルピーチ
濃厚過ぎる程の650頁に圧倒される。京都で起きた暴動、突然に暴徒と化す人々。その原因は何か、テロ?ウイルス?化学物質?違う…それはたった一頭のチンパンジーだった。この小説はただのスプラッター小説か?それとも進化論を説いた学術本か?読後の感想は読み手の自由であり、他人に押し付けるものではない。それでも僕は思う。この小説をただの“フィクション”と捉えるか、実際に今後起こりうる“未来図”と捉えるかは我々人間次第なのかもしれない。
2020/10/25
キムトモ
鏡三部作の第二部…確かに初めて自分自身を鏡で見た時自分の中で何か起きたのかなぁ🤔〜と記憶はないなぁ〜🐒が自分の鏡に映る姿に攻撃している映像を見たことがありますが…人間の赤ちゃんがそれやったら心配になるよなぁ〜(ノ-_-)ノ~┻━┻だからと言って唸る程のSFでは無かったかな🥺
2024/03/22
H!deking
アンソロジーはいつくか読んでたけど長編は初読み!いやーめちゃくちゃ面白かった!京都で大量の人間が殺し合う暴動が発生!なぜなの!どうしてなの!ざっくりいうとそんなお話です。よくまあこんな話思いつくな。衝撃でした。おすすめ!
2022/09/30
HANA
全編に漂う緊迫感が只事ではない。京都で大暴動が起こる顛末を描いているのだが、大暴動中に起こる悲惨なエピソードの数々もさることながら、そのカタストロフに至るまでの時系列のカウントダウンの緊張感たるや…。事件に至るまでの原因となる理論が小出しに明らかになる様や、些細な切っ掛けが積み重なっていく部分は手に汗を握らずにはいられない。それが著者の持つどこか乾いたような文体に実に合っているし。そして作中で言及されている「2001年宇宙の旅」に通じるような詩情に満ちた古代の出来事まで、まさに一気読みさせられました。
2022/12/22
goro@80.7
圧倒された。類人猿と現生人類との間には何があったのかと言うか無かったとういか大きな謎を追ったSFミステリー?パニック小説かもうジャンルレスの物語。京都で起こった暴動の原因は一匹のチンパンジー!鏡に映る自分は自分か否か。暴走と制御を繰り返し進化してきたのか!?物語に説得力ありすぎで色々と考え込んじゃいます。分かりやすく深淵だった。
2020/11/26
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