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大天使はミモザの香り

大天使はミモザの香り

大天使はミモザの香り

作家
高野史緒
出版社
講談社
発売日
2019-11-20
ISBN
9784065173787
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大天使はミモザの香り / 感想・レビュー

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みい坊

面白かったぁ〜♪ドタバタな「東京の休日」。大公と駆け抜ける東京は「熱狂の日」を思わせる音楽祭。大公の行きたい場所はUNIQLOのアナグラムっぽいお店。牛丼屋、回転寿司。楽しくなってしまう。オールドバイオリンの「ミモザ」の行方ははたして・・誰もが怪しいなかで最後にわかったミモザの本当の姿。光子の想いにキューンとしちゃった。全くの素人なのに、バイオリンと仲良くしたいと思い続けている私。乾燥で弦は弾けるし湿度で弓の毛は抜けちゃう、手に余る気難しい楽器への愛しさがますますつのる。バイオリン愛をくすぐる物語だった。

2020/01/04

rosetta

★★★✮☆結成されたばかりのアマチュアオーケストラとヨーロッパの大公国に伝わる名器のバイオリンとのコンサート。中学からバイオリンを始めたばかりの才能ある高校生と全てに自信の無い40代女性バイオリニストが絡み、失われた名器を巡る事件に巻き込まれる。最初は音楽系の青春小説かと思ったらそれなりにミステリー。大公との仄かなラブロマンスは明らかに『ローマの休日』の世界。会話と言い展開と言いユーモアミステリーの分野か。

2020/03/27

ゆーかり

消えた名器ミモザの謎。タイトルと表紙カバーからチャラっとした話かと思いつつ、読み始めると妙に共感したり興味も惹かれていったがそれも最初の部分だけで、漫画ちっくと言うかなんだかいただけない部分も多い作品だった。アマチュアオーケストラの2ndヴァイオリン奏者が主人公なことや楽器のトリックなどは面白いが、主人公のキャラ設定、今限定の表記の多さ、ローマの休日的設定についてはマイナス。映画「ローマの休日」は大好きだけど、これは浅過ぎ。天才ヴァイオリン少年の意味は?主人公を高校生の拓人にした方がちょうど良かったかも。

2020/04/04

糸巻

これ、面白かった!ヴァイオリンどころかクラシックも無知な自分だが多少の専門的な描写は別として全体的にとても楽しい読書だった。アマチュアオーケストラの先輩・42歳翻訳家の光子と後輩で新人の高1男子・拓人の二人が主人公。それぞれに味わい深い個性の持ち主でバランスが良い。名器『ミモザ』の消失トリックは途中で読めてしまうけど、トーキョーの休日のドタバタやアラフォー光子の自虐的な心理描写などが楽しかったので問題ない。この二人のコンビでシリーズないかな。もっと読んでみたい。

2019/12/05

kosmos

ヴァイオリンの真贋の見極めの難しさにびっくり。一度盗まれてしまったものを、返却された後に本物と言い切れないこともあるなんて。すごく繊細というか、曖昧な価値観のもとで成り立っているんだなぁと思った。

2020/03/23

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