変身 (講談社まんが学術文庫 25)
変身 (講談社まんが学術文庫 25) / 感想・レビュー
Tomomi Yazaki
原作を読んでないので何とも言えないけど、極めてコミカルに描かれたシュールな漫画です。主人公は巨大な甲虫に変わったとあるが、ムカデのように多足のどう見てもゴキブリ。一体、彼に何が。そんな状況とは裏腹に、何とか冷静な対応を試みる主人公。内容はともかく、なかなか味のある下手くそな絵が、不条理な世界をいみじくも表現している。登場人物はみな白人だが、その生活ぶりはまさに日本。お札も野口英世だし。これからカフカの『変身』を読む人にとって是非読んでほしい。期待のない不安を駆りたてる、救いようのない禁断の漫画だから。
2019/09/29
こぽぞう☆
むかーしに、まんがじゃなくて読んだが、須賀原さん好きなので買ってみた。虫の脚の数が気になる。
2019/09/28
タキタカンセイ
前作のまんが『異邦人』より本作のほうが著者には合っている。グレゴールの「気持ち悪さ」、悲しさがよりわかりやすく描かれている。グレゴールを現代日本に連れて来て「冒険」させたら面白いかも、と思った。
2020/03/15
tban
教養としてのカフカ 今までも散々教養系のテレビや、さまざまに引用されている 超有名作品だが、何しろとっつきにくく面白いかと言われれば、 人それぞれだと思う。だからこそ、これくらいが丁度いい。 知らないよりは、知っていたほうが何かと便利な作品です。
2019/09/17
雪国
虫になってしまった人間が、家族から切り離されるまで。何を暗示しているのか興味深い。
2024/03/29
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