我々の恋愛 (講談社文庫 い 65-4)
我々の恋愛 (講談社文庫 い 65-4) / 感想・レビュー
Junichi Yamaguchi
『間違い電話』… ロマンチックってのは、理不尽で。 理不尽な恋ってのは、ロマンチックなのだろう。 触れたいと思えたら、恋で。触れてほしいと思えたら、最上級の恋なのかもしれない。 少しだけ、まどろっこしい感はあったが、そのまどろっこしさも恋には必要か。。
2019/12/27
ゆうこ
携帯電話はなく、電話をかける時間を約束し、親が寝るのを待ち、こそっと電話をする気持ち。待ち合わせても誰がその人なのかわからない不安。そんな美和と徹の出会いは間違い電話から。二人の関係は瑞々しくじれったく。一方カシムとゆりこさんの関係はすでに半世紀以上。戦前の神戸で出会いそれぞれの国での生活を経て再び出会う機会を得る。しかしそれはあまりにも残酷なことで叶えられない。そんな二組の恋愛模様が描かれる。姉香の苦しい話もあるけれど、話の長さを感じさせない全体にいい話でした。
2020/07/13
読書熊
読み終わるのが惜しいほど、魅了されました。まるで恋愛そのもののように、最初はたどたどしく、時には荒々しく、転がる物語。これがどこに着地するのか見えた時、胸が突かれました。
2020/04/22
かりかり
☆☆☆☆ 小林恭二を読んだ時のような感覚。あらはばきランドに行きたい。
2021/08/16
辻本 敏久
ロマンチックな学問。愛は盲目。
2020/01/07
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