いまかこ (イブニングKC)
いまかこ (イブニングKC) / 感想・レビュー
トラシショウ。
「やっぱり君は、生きて・また描いてよ・君だけの目に視える景色(モノ)を──」。8年連れ添った恋人を水害で亡くし傷心の日々を送る美術講師・鶴見には、想いがこびりついた土地を見ると二重露出の様にその「場所の幽霊」がダブって視える性質があった。ある日予備校にやって来た中学生・早淵今(いま)が、自分と似て非なる「場所の音(声)」が聴こえると知った彼は今に恋人・渦子(かこ)の「声」を聞いて欲しいと頼むが・・・。いわゆる「すこしふしぎ」要素を踏まえた、ちょっと風変わりなヒューマンドラマ、かなぁ(以下コメ欄に余談)。
2020/02/27
かっぱ
場所の幽霊が見える絵画教室の講師・鶴見也徒と音の幽霊が聴こえる絵画教室の生徒・早淵イマ。2人の共通点はそれぞれ、ある場所で大切な人を亡くしていること。あまり明るい話の展開ではない。今後、喪失から再生の物語へと変わっていくのだろうか。
2020/06/05
∃.狂茶党
犬木加奈子と同じく名前が怖い作者の、一巻完結作品。 続けられなくはないけど、雑誌も潰れたので、脇役のお話はないのだろう。 美大予備校漫画であり、霊を感じる人のお話。 何となく絵柄に、柴田昌弘を感じるんだけど、後期のオカルトアクションとか読んでたのかな? 柴田の影響受けた誰かの影響なのかもしれないが。 美術を漫画で扱うのって、絵が巧くないと無理があるけど、そこら辺はクリア。 作者は美大いったのかな? これ一冊で終わるのはちょっと勿体無いし、そう思わせる松浦だるまの漫画力の高さよ。
2023/01/09
ヤスさん
「死」が聞こえたり、「死」が見えたりするする人たちが、死んだ人と向き合って、生きてる人と向き合おうとする話。これが、少年漫画であれば、複数能力者が現れた時点で、最終的に長編化して、バトルが始まる展開。まあ、今巻はそんなことはない。
2020/03/01
うさぎや
過去の光景が見える男性と、過去の音が聞こえる少女と。そういうかたちで「確認」できてしまうのはいいこともあれば悪いこともある。なんというかいろいろと考えさせられる。
2020/02/23
感想・レビューをもっと見る