夜の歌 下 (講談社文庫 な 81-4)
夜の歌 下 (講談社文庫 な 81-4) / 感想・レビュー
shi-
素晴らしい本だった。上巻から下巻そして終わりまで夢中で読んだ。 上巻冒頭のゴーストの登場。なんでゴーストが出てきて、なんだかちょっと官能的なシーンがこのお話に…と思っていたが、やっぱりゴーストなしではこのお話は成り立たないだろうし、ゴーストがいたから素晴らしいお話になったんだ、と。 「ぼく、なんだか疲れちゃったんだ」とてつもなく、大きな一言でとても心に残った。 胸がキリキリ痛かった。
2020/02/18
黄泉肇
はじめてのなかにし礼。数々の素晴らしいクリエイティブの裏側にあった壮絶な人生体験がリアル克明に描かれており完全に引き込まれた。人間とは何たる生き物かを改めて考えさせられた気分。
2022/10/08
ナオ
どこまでがフィクションなんだろう…。
2020/07/01
千本通り
「赤い月」のその後。田村順子、安井かずみ、松任谷國子らとの関係も興味深かったが、日本に戻って急に存在感を無くした母と執拗にまとわりついて離れない兄。著者が兄の借金をかぶってどん底のときに書いた「さくらの唄」は三木たかしの作曲で美空ひばりが歌ったが、背筋がゾクッとする凄みがあった。 第九章は著者の小説家デビュー作「兄弟」の焼き直しのようで、これはこれで決着をつけた。しかし悪魔のような兄がこの小説を書かせ、結果的に直木賞をとらせたのは皮肉だ。
2020/06/19
感想・レビューをもっと見る