おとなになっても(2) (講談社コミックスキス)
おとなになっても(2) (講談社コミックスキス) / 感想・レビュー
ぐうぐう
同性に恋するのも出会ってすぐに恋に落ちるのも、もちろん不倫も初めての綾乃にとって、朱里との恋は初恋と言える。初恋は無垢である分、残酷なものだが、大人を容易に子供へと還す。『おとなになっても』というタイトルにおける綾乃の意味はそういうことだ。事実、綾乃は女子校時代の恋未満の記憶を思い出す。そこでの後悔が綾乃を朱里へ向かわせるのだ。対し、手練れの朱里はどうだろう。「この恋は不毛だ」と気付く朱里も、しかし子供に還っていくはずだ。なぜならこの恋は、運命の恋かもしれないから。
2020/03/20
ソラ
なんだろう、いつものこの煮え切らなさと人間関係の息苦しさがとてもうまく描かれててて、それがまた面白いというか。
2020/03/14
真田ピロシキ
姑の責めてないような素振りで負い目をチクチク突いてくるスタイル怖いわー綾乃の妹が嫌うのも無理ない。綾乃は綾乃で一見すると押しが弱そうに見えて朱里も夫の渉も悪意なしに振り回してて、流石に罪悪感は持ってるのでややこしい話。今のところ泥沼しか見えない。「男の子だったらいいのに」に傷ついた学生時代の思い出。本当に女の人が好きな綾乃と女子校で彼氏の代わりを求めていた奈央の埋めがたい隔たり。
2022/09/28
ぐりとぐら
再読。
2022/09/18
コリエル
こいいじの時にも感じたけど、義理でも本物でもいいけど家族や親戚のこのリアルなわずらわしさ、意図しないにせよのいやらしさみたいなものを描かせると実に上手い。上手く描けているぶん読んでてしんどいわけだが。綾乃が朱里に惹かれるのもわかる。この息苦しさから逃避したくなるだろうなと。かといってこの恋が避難所になるかというと、ダンナや姑から包囲された状態で一向に気の休まらない地獄。ただ、この実らない卵を温めるような状況こそが綾乃の気持ちを外に向けている感じはあるな。
2020/03/14
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