人生は苦である、でも死んではいけない (講談社現代新書 2561)
人生は苦である、でも死んではいけない (講談社現代新書 2561) / 感想・レビュー
Daisuke Oyamada
「死は忘れてもいい」という章がある。現在生きている人間は死を知らない。知らないのに何故おそれるのか。自分でコントロール出来ないものに対し、人間は恐怖を抱くのだという。 飛行機より、自分の運転する車の方が安全だと思いこんでいる。実際は確率・統計的に飛行機の方が安全なのに。では、自分で死をコントロールすれば、恐怖がなくなるかといえばそうでもない。 少なくとも自分でコントロールした「死」や・・・ https://190dai.com/2024/04/01/人生は苦である、でも死んではいけない-岸見一/
2024/04/02
KAKAPO
《働くこと自体が目的ではなく、幸福であるために働くのである。とすれば、働いているのに幸福でないというのはおかしい。人生には幸福を犠牲にしてまで遂げなければならないようなことなどないのだから…幸福が究極の目的であって、成功は幸福の手段でしかない》お金と時間があることが幸福であると考える人は、生産性、経済性の観点で幸福や人間の価値を見る。しかし、それは幸福でなく成功に過ぎない。成功を目指していると終わりはない。しかし、人は何も成し遂げなくても幸福である。今あること、生きていることがそのまま幸福なのだから。
2020/06/21
aloha0307
岸見先生ご自身の人生と重ね合わせながらご経験を織り込み語られているところが、読み手にもに伝わってきます。便利・有用性・効率が重要視される現代社会ですがが、逆にどんどん生きづらい世の中になっている気がします。これだけ物質的に満たされたにも拘わらず、その過程で指間からはらりと零れたものを本書は掬い取っているようです。「過去を手放すことが必要だ」 とありましたが、butどうやって? それは詮無いなげかけ そこに普遍的な回答はあるわけはないか...
2020/11/22
スリカータ
岸見先生の他の著書にもご自身の病の話が書いてあったけど…本書にも闘病とご両親の病気、介護と死の話題が繰り返し書かれています。ちょっと気が滅入りました。読み終えてタイトルを見て「人生は苦である」と言い切ってるじゃないですか。人の価値とは生産性と同じではないと説かれています。
2020/03/23
たか
人生に成功を求めないこと。幸せを求めること。他者への貢献を意識すること。遠い未来を考えずに今ここを生きることなど、改めて心に刻もう。
2020/05/06
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