乱 (講談社文庫 や 75-4)
乱 (講談社文庫 や 75-4) / 感想・レビュー
Katsuto Yoshinaga
「俺は楽しかったぞ」「お前のおかげだ四郎」「前を向け四郎」「お前の目指す先に、俺が光を与えてやる」虎の言葉があまりにも眩し過ぎて、四郎はなにも言えなくなってしまった。ー これには私も痺れ過ぎてしまった。野生児と天草四郎が出会う設定とか、ときに感傷的に過ぎる筆致に、序盤はちょっとイヤな予感がした。しかし、解説の縄田一男氏が、勢いがあると評するとおり、力技で読まされ痺れさせられる。改行や心象描写が多く、もちろんアクション描写も多い。正統派時代小説ではないかもしれないが、これはこれで良い、素晴らしかった。
2020/09/19
かずぺん
島原の乱の根本を知った気がする。でも苦しい現実である。
2020/09/07
みゆき
読み終わる頃には、こちらの息があがってしまうような、疾走感のある一冊でした。ーーこれが島原の乱だ。ーー
2020/07/08
コニタン
キリスト教について理解するつもりは無かった。元々宗教に興味はない。最初の数ページを本屋で立ち読みして止められなくなって購入しました。矢島隆初読み、傑作だよ!
2020/06/07
播州(markⅡ)
読む際の心構えで失敗してしまった…天草史郎が何を考え、数万の切支丹や農民が何故反乱を起こしたのか。というところに興味を覚えての購入だったのだが、まさかの柳生VS獣。戦争よりも戦闘に重きが置かれていたのが意外。疾走感溢れる戦闘シーンと明快すぎて野趣あふれる文体が虎にぴったりで、読書のスピードが上がる上がる。
2020/10/15
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