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祝葬 (講談社文庫 く 76-1)

祝葬 (講談社文庫 く 76-1)

祝葬 (講談社文庫 く 76-1)

作家
久坂部羊
出版社
講談社
発売日
2020-11-13
ISBN
9784065197691
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祝葬 (講談社文庫 く 76-1) / 感想・レビュー

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H!deking

「いい死に時はいつなのか?」について描く連作短編集ですね。ある一族を、それぞれの目線から描いています。最後の話はちょっとゾッとする近未来。医療がすすんで死にたいと思っても死ねない。実際こんな風になったらちょっと嫌だなって思うくらいリアルで面白かった。健康だったら良いけど意味もなくあんまり長生きするのもちょっと嫌かなー。

2020/12/03

アッシュ姉

代々医師の家系でありながら短命の土岐一族について、当人や家族、親戚や友人の目線から語られる連作短編。病死や事故死あるいは他殺など次々と死に導かれていくのは「早死に遺伝子」のせいなのか。ミステリ要素もありつつ、羊節はひかえめで比較的おだやかに読めたが、あの強烈な奥様と近未来の話は怖かった。いい死に時を選べればいいけれど、いざとなったらじたばたしてしまいそうで不安。

2021/08/17

菜穂子

代々続く医師の家系では早逝する。その訳を解き明かすように短編はそれぞれの時代を生きた医師にスポットを当てていく。黒い部分に隠された真実や医療に取り組む姿勢、時代時代で果たした功績はそれぞれだが、真摯に医療に取り組んでいたことは確かだ。ここでも自分はどう死にたいか。どう生きたいか。医療を受ける側の知識や生き方が問われてくる。医療を施さないことが幸せ、検診を受ける弊害等すんなりとは受け入れられない事もその是非を投げかけられたことは確かだ。

2021/03/11

GAKU

代々医師である土岐家の一族は、全て早死の家系。そんな土岐一族の医師達を描いた連作短編。この作品でも著者は「治療漬けの長生きは本当に幸せか?」問いてくる。医療問題だけではなくミステリー要素も加わり、面白く読めました。

2021/08/23

ぽろん

早死にの呪いがかけられているという医者の家系の一族。呪いなのか、思い込みなのか。とにかく死に纏わる話なので、気分が重くなった。全ての癌が完治する時代は、本当に来るのかな。しかし、長生きし過ぎても大変だし、生まれて来た以上いつかは、死ななければならない現実。ため息が出ました。

2020/11/28

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