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緋色の囁き 〈新装改訂版〉 (講談社文庫 あ 52-30)

緋色の囁き 〈新装改訂版〉 (講談社文庫 あ 52-30)

緋色の囁き 〈新装改訂版〉 (講談社文庫 あ 52-30)

作家
綾辻行人
出版社
講談社
発売日
2020-12-15
ISBN
9784065201640
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緋色の囁き 〈新装改訂版〉 (講談社文庫 あ 52-30) / 感想・レビュー

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ナルピーチ

綾辻先生の初期の名作。名門女学園を舞台に鮮血と狂気に彩られた学園ミステリ。主人公の“冴子”の周りで次々と起きる不可解な殺人事件と“魔女”の存在。事件の謎を深めながら、彼女の過去の記憶へとリンクする。繰り返される様に描かれるその記憶と、表題にもなっている“緋色”が意味する事とは?不穏な世界観を漂わせるその描写方法は、まさに綾辻作品の真髄。終盤での生徒達が暴徒とかしていく集団心理に恐怖を覚えた。読了後も「きよしこの夜」「メリークリスマス」この2つのワードが耳元でずっと囁き続けているのはなぜだろう。

2021/11/21

キナコ

女子高内で起こる連続殺人。ヒロインが転校してから起こる謎。女子同士の陰湿なやりとりや、集団ヒステリーの怖さが分かる。各登場人物の過去もかかれているが、皆人に言わないだけで様々な事情があるんだよなぁ。管理された思春期の子供たちの暴走、ヒロインの心のなかでの葛藤。囁きというかたちで語られるヒロインの心情が、最後まで印象的。初期作品ではあるがとても楽しめた。

2023/08/15

ままこ

綾辻さんの初期の作品。囁きシリーズ1作目。舞台は昭和末期の全寮制の女子高。多感な少女たちの心の奥に秘そめた欲求。歪んだ想いが狂気を生み、全てが深紅で彩られる惨劇が繰り返される。キーワードは転校生の冴子の“赤い記憶”「開かずの間」で死亡した少女が残した「魔女」という言葉の意味とは…。犯人は意外な人物だった。新装改訂版あとがきと共に楽しめるサスペンスミステリー。

2024/04/30

坂城 弥生

閉鎖的な世界、鬱屈した感情…全体的に暗い作品でした。

2021/06/15

ひろ

人里離れた土地に建つ、規律の厳しい女学校で巻き起こる惨劇。次々と事件が起こる締まった展開に、長さを感じることなく一気に読み終えた。フーダニットに重点が置かれ、ホラー的な描写も織り混ぜられるのは、Anotherと繋がるものがある。一筋縄ではいかないだろうと身構えていても、巧みに読者の予想を超えた解決が仕込まれている。またタイトルの通り、執拗に繰り返し描かれる緋色。映像として魅せる。血と狂気に満ちた作品だった。

2022/07/08

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