師弟 (講談社文庫 の 19-1)
師弟 (講談社文庫 の 19-1) / 感想・レビュー
マッちゃま
ヤク中 元監督と当時の選手であり前ヘッドコーチの本。生前から「監督になった宮本のチームが見たい」と言っていたノムさん。彼の教えで育った宮本氏、もしかして次は監督か?と思いきやヘッドコーチを辞任されてしまう。本書の締めは2人の対談のはずが一度日程が流れてしまい、その後にノムさんが御逝去されてしまう。よってライターさんとの対談で語られる宮本氏の言葉は、野球人としてだけではなく素の部分も見られたりもします。まだ今は僕じゃ想像も出来ないけれども、宮本氏がユニフォーム姿で立つ日が来る事を楽しみに待ちたいと思います。
2020/11/24
nishiyan
2016年に刊行された野村克也氏と宮本慎也氏の共著を文庫化にあたり、一部を加筆・修正、宮本氏の特別インタビューを収録した本書。八章立てで各テーマに沿って野村氏、宮本氏の順番で野球論を語っている。これまでのノムさん本の中では一番簡潔に書かれており、読みやすく、宮本氏が補うように語っているため往時のヤクルトスワローズの強さの秘密に触れられてよかった。特別インタビューではヘッドコーチ辞任の経緯について語っていたのが興味深い。また立浪の動きが宮本に似ている云々話は相川亮二氏がきっかけだったのね。笑ってしまった。
2020/11/12
あーさー
野村克也さんの理論と、“最高の教え子”宮本慎也さんによる「プレイヤー」の立場からのコメントの両方が楽しめます。細かい部分ですが、宮本さんは“ですます調”で書かれているのが個人的に良かったです。
2023/07/03
rubbersoul
「プロで生き残るのには、一にも二にも、一芸に秀でることだ。だから、打者であれば、まず長距離打者で生きるのか、短距離打者で生きるのか、どちらかに決めなければならない。正しい努力の方向性を定めるのだ。短距離打者が飛距離を伸ばそうと努力することなど、ウサギが空を飛ぶ努力をするようなものだ。ウサギが生き残るためには、さらに速く走るための練習をすべきなのだ」
2022/11/16
ばぶパパ
野村さんの本はよく読みますが、この本が一番理解しやすかったように思います。自分の理解度が次第に上がったこともあるかもしれませんが、宮本さん存在が際立たせているのでは。やはり名脇役。野球以外に歴史の勉強をされていることと、最近の若者に手を焼いていたことは意外でした。やはり宮本さんと古田さんには、現場に復帰してもらい、野球を面白くしてほしいです。
2020/10/28
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