本格力 本棚探偵のミステリ・ブックガイド (講談社文庫 き 67-2)
本格力 本棚探偵のミステリ・ブックガイド (講談社文庫 き 67-2) / 感想・レビュー
Tetchy
ここに1人の本格ミステリ好きがミステリをこよなく愛して色々な試みをして、存分に楽しんでいることを見ると一ミステリ読者としては喜国氏のバカバカしくも楽しい企画を後押ししたくなる。私もやはり若いミステリ読者は歴史を学ぶように古典ミステリは読むべきだと思うし、また出版社も古典ミステリを絶やしてはいけないと思うからだ。ただ本書は確かに古典ミステリの中で面白いものを選ぶ指針にはなろうが、本書の評価が全てではない。これから古典ミステリを読まれる読者は読むときに自分の感想と本書の内容を比較してみてはどうだろうか?
2022/02/14
へくとぱすかる
何とネタバレなし! 他のガイド本で悔しい思いをしたミステリ・ファンも、本書ならきっと満足できる。それに何よりも笑える、のですよ。「本棚探偵」シリーズのファン(私だ)なら、超大歓迎のはず。何と700ページ超の分厚さなのに、一気に読破。マンガ家のお二人だけに、視覚的にもすごく楽しかったバラエティ・ブック。よくぞ文庫化してくださいました。9年にわたる連載として、探偵一家のワンちゃんたちの歳月も楽しい。ちょっぴり哀しい場面もあるけど。肝心のミステリ批評は、タイトル通りの本格勝負。未読の本も多いので、参考にします。
2020/08/20
かわうそ
私が古典本格ミステリをよく読んでいたのは20年以上前。あれは面白いとか退屈だとかいう印象だけはある程度残っているものの内容についての記憶はほぼゼロ。そのくせ「クリスチアナ・ブランドにはずれはなかった!」とか「カーの歴史ものは面白いだろ!」などとグダグダ言いながら楽しく読みました。自分がいま古典ミステリを読むとしたら、推理部分は割とどうでもよくて、雰囲気重視・古典あるあるにニヤつきながら、みたいになると思うので、そういう視点で何冊かピックアップしてみたい。あと「修道士カドフェル」を読んでみたいと思いました。
2020/08/30
geshi
ミステリマニアであり本棚探偵を自称するマンガ家による古典ミステリのガイド本。古典ミステリへの深い愛を持ちながらも、評価は忖度なくバッサリといけるのは、外野の部分があるからだろうか。「犯人が意外ならいい!」とか「あの幻の本が復刊されただけで高得点!」といったマニア目線に疑問を投げかけ、フラットに古典の名作に対峙して、面白さを伝えている。国樹さんのエッセイは、そんな本棚探偵自身の謎に迫り、イメージとはかけ離れた真の姿と夫婦の仲の良さを見せる。飼い犬への底なしの愛情表現も微笑ましい。
2020/08/14
ハスゴン
ハードカバーでも買いましたが、携帯用に文庫も買いましたがやはり面白い!
2020/08/20
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