翼竜館の宝石商人 (講談社文庫 た 123-3)
翼竜館の宝石商人 (講談社文庫 た 123-3) / 感想・レビュー
えみ
17世紀のアムステルダム。雰囲気がある物語に胸を弾ませながら入り込んだら後はあっと言う間。町中に広がる謎に満ちた死者復活の噂と、隠されたペスト医師の正体。そして…ある男の消えた記憶。謎は深まるばかり。展開される真実の欠片を読み拾いながら、謎が謎を上書きする濃厚な一冊を読み終えた。ペストで死んだはずの宝石商が蘇った?もうそれだけで惹かれていくのに、それが序章に過ぎないという贅沢さ。全てが怪しいのに付け入る隙のない不可思議事件。画家レンブラントがその研ぎ澄まされた観察眼と寄せ集めた情報で名探偵の如く推理する!
2020/11/10
はなよ
中世のアムステルダムを舞台とミステリー小説。そこにペストを混ぜ合わせた物語はなんとも言えない不気味さ。外国名の登場人物はなかなこ覚えられませんが、主要人物は多くないので読みやすかった。謎が謎を呼び込みますが、こちらが推理するタイプのミステリー小説ではなく、あくまで物語として楽しめた。最後にそう来るんですか…というオチで読後も謎めいていて読む人によって受け取り方が変わりそう。
2020/12/08
igaiga
そういうこと?最後にそれぶち込む??なんで??というラストに「?」「?」「?」が残った。意味はおそらくそういう事なんだろうけれど、それでそういう古臭い服を着てたとかなんとか。なんだかなぁ。で、ラストになるとみんなペストで死んでしまったというくだりに妙に切なくなった。
2024/10/15
きょん
レンブラントが安楽椅子探偵役ではあるものの、最後にちょっと登場する程度。洪水とペストにおびえるアムステルダム人々の生活が活写されているシーンは好きだけど、ナンドの正体はああする必要あったのかな?
2020/11/09
Urmnaf
17世紀のアムステルダムで、ペストで死んだはずの男が閉ざされた館の中で発見される。事件に巻き込まれたのはレンブラントの息子ティトゥスと記憶を失った男ナンド。絵から抜け出す幽霊王、謎のペスト医師、アフリカから来る奇病をもたらす虫、等々、怪異と謎のてんこ盛り。それだけに話が散漫になってるような。ナンドの記憶喪失設定とか必要?
2020/11/15
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