乾と巽―ザバイカル戦記―(4) (アフタヌーンKC)
乾と巽―ザバイカル戦記―(4) (アフタヌーンKC) / 感想・レビュー
ぐうぐう
シベリア撤兵について駆け引きをする、時の総理・原敬と陸軍大臣・田中義一、あるいは、どちらも動乱により殺される運命にある大杉栄とクラスノシチョコフの邂逅。安彦良和は、きっちりと政治を描きはするが、それはあくまで背景に過ぎない。主人公の二人が無名の人であるように、今巻では、ウラジオストックの無政府主義者・アンナ(『天の血脈』に登場した人物だ)の死に様を、ページをたっぷりと使って、丁寧に描く。そこがいい。
2020/11/29
ぷるっちょ
取り敢えず3巻で登場した幼女(名無し)が死ななくて良かった(家は焼かれてしまったけど)。『天の血脈』の登場人物のハナが再登場した。他の方のコメントによると、本巻でチョコっと顔出しした深見圭介は『虹色のトロッキー』の主人公ウムボルトの父親らしい。『虹色~』を読んだのは大分前だからすっかり忘れてた。本作は架空戦記ではなく歴史ものなので、主人公の乾&巽はプレイヤーではなく、あくまでも歴史の目撃者に留まるんだろうけど巻末の年表を見ると、彼らが関与できないところで世界が動いている。
2020/10/25
Bo-he-mian
安彦さんのライフワークのシリーズが、段々とマーベルユニバースみたいになってきた(笑)。『虹色のトロッキー』の主人公の父親(深見圭介)とか、『天の血脈』のハナさんとかが脇役で登場。しかし・・・もう細かい事を憶えてない。読み返したくても、みんな九龍城塞の下に埋もれて、掘り起こすの不可能。ああ・・・過去のシリーズを読み返したいわマジで・・・(涙)。
2021/08/12
毎日が日曜日
★★★
2020/10/25
ちゃーりー
※「天の血脈」参照...という、注釈のある展開は珍しい。できれば、その前作よりも、うまい落としどころをお願いしたいですが...。もし、黒木大尉の唱える「チタの栓」のような、ロシアを割る、ということが実現していれば、相当に世の中は変わっていたでしょう。
2020/11/03
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