それを小説と呼ぶ
それを小説と呼ぶ / 感想・レビュー
しゅん
とてもドキドキしながら楽しく読んだのだけど、内容をまとめようとするととんと思い出せない。ジャンルを平然と無視しながら書かれる文芸批評として、すこぶる魅力的。冒頭のスペースノットブランクの舞台から始まり、演劇・思想書・映画・小説と、あらゆる作品の説明と読解が繰り返されるのだが、どこにいくのか全く分からない読書となる。結果的に、時間と全体を巡る一つの小説論となるが、じゃあどんな小説の輪郭が出てきたのかといわれると言葉にできない。
2024/07/19
田中峰和
「それを小説と呼ぶ」のそれとは何なのか?思わせぶりなタイトルだが、著者が考える小説の概念は一言で表せない。様々な作品とその他の表現を手掛かりとして、著者の考えが書かれているが、読み終わっても理解できたとは思えない。取り上げられる作家として、ボルヘス、ウィトゲンシュタインから、高山羽根子、円城塔、筒井康隆など範囲は広い。著者自身迷路を彷徨うように、未知の異国を旅するように、まぎれもない確信を抱きつつ書き綴っている。その確信とは何か。読者はその意味もつかめないまま読み終えるのだろう。
2021/03/25
こうきち
うむ。哲学か
2024/10/07
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