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アースダイバー 神社編

アースダイバー 神社編

アースダイバー 神社編

作家
中沢新一
出版社
講談社
発売日
2021-04-22
ISBN
9784065217757
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アースダイバー 神社編 / 感想・レビュー

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たまきら

友人に勧められて。神社、縄文、日本人のルーツ。キーワードはすごく自分の持っている興味と近いし、内容もなかなか面白いんだけれど、導きだされるものには違和感があり、納得できない自分がいる。それはこの人がどちらかといえば思想家であり、考古学者の視点があまり感じられないからかもしれない。吉野ケ里遺跡の発掘を先月からワクワク待っていた自分は、土とホコリのにおいがするものをもっと見たいのかな…。

2023/06/06

Tenouji

縄文時代の学説:捉え方が変わってきたので、少し古く感じられる言説もあるが、聖地に対する特異的なイメージは十分伝わってくる。アルプス山脈のような厳つい山ではない、三輪山のような山がなぜ信仰の対象となるのか…再生のイメージをどのように持つのかは、今の時代こそ必要としてるんじゃね、と思いながら読んだ。

2022/04/24

koji

縄文・弥生に遡って日本人を考察した書。3つのキーワードで纏めました。まず日本人の「物分かりのよさ」。それは、海を渡ってきた倭人が縄文人が住む日本に居住する時、互いに分かり合えた内面性を表す言葉。これは第1のキーワード。次に「国家との距離」。対馬人の考察から、「国家に組み込まれることを嫌う倭人の精髄」を読み説きます。これが第2のキーワード。最後に「日本の建国過程で起きた政治的階層化の下に眠る縄文の心」。日本の神社(特に伊勢神宮)の地形・習俗から、今でもこれが眠っている事が分かりました。これが第3のキーワード

2022/03/15

みのくま

日本史を縄文にまで遡る場合の多くは西日本と東日本を分けて語りがちである。だが本書は従来の著者の主張通り環太平洋圏で大きな枠組みを作っている為、日本列島全体を語る事ができている。事実、西日本から東日本全体で琥珀やメノウといった物産取引は活発であった。そして縄文人や倭人(弥生人)のメンタリティを対立するものとして描いていない事も注目に値する。相違はあるが根本は同じ宗教を持っていたからこそ同化していったのかもしれない。だが原神道の姿がどうであったのかはブラックボックスであり、著者の断定口調には注意が必要である。

2024/05/24

ロータス

とても面白かった。縄文人の思想とギフトエコノミーの思想、太陽神の性別とその成り立ちなどを、最近読んだり買ったりした本と絡めて考えることができた。真偽うんぬんよりも「こういう視点もあるのか!」と瞠目させられるところが良い。

2021/08/21

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