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生贄探し 暴走する脳 (講談社+α新書 823-2C)

生贄探し 暴走する脳 (講談社+α新書 823-2C)

生贄探し 暴走する脳 (講談社+α新書 823-2C)

作家
中野信子
ヤマザキマリ
出版社
講談社
発売日
2021-04-22
ISBN
9784065218327
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生贄探し 暴走する脳 (講談社+α新書 823-2C) / 感想・レビュー

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starbro

中野 信子もヤマザキ マリも新作中心に読んでいる作家です。タイトルほど過激な内容ではありませんが、二人の対談は面白く、興味深く読みました。魔女狩りが一番盛んだったのはドイツで、ナチスのホロコーストも考慮すると一番狂信的なのはゲルマン民族かも知れません。 https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000347754

2021/07/10

やすらぎ

人間は自身が正しいと信じるとき、どこまでも残虐になれる。集団にとって都合の悪い個体を排除する仕組みが、残念ながら人間には備わっており、誰しも生贄の対象となる可能性がある。これを過激化させないのもまた人間の知恵。自由が許された社会にいるはずなのに、民衆の流動的倫理による正義感に規制されている。同調圧力に背けない窮屈さ。「人にはやさしくありなさい。人はみな生きるのが大変なんだから」…虹は7色だからといって3色と解釈する人もいる。自分の思考を疑うこと。幸福のかたちはそれぞれ。相互理解し合えさえすれば前進できる。

2022/04/22

ぶち

読友さんの「日本人の意地悪さ、正義中毒、村八分等々、興味は尽きなかった」というレビューに魅かれて手に取りました。最初の章で脳科学者の中野信子さんが、人間は何かと比較しないと幸福を感じられない脳を持っていて他人の失敗や不幸に対して喜んでしまう、というのですからもうショックです。出る杭は打たれ、空気を読めという価値観で生きる日本人には、その脳の特性が顕著に現れるというのです。たしかに、自粛警察などというものは日本に特有なものに思います。救いは、本書に目指すべき道が示唆されていることです。-->

2021/11/20

イスタ

脳科学者が考える人のスパイト行動(自分が損をしてでも他人をおとしめたいという嫌がらせ行動)。世界でもいじわる行動が突出している日本人。何となく分かるけれど、日本人のもっと良いところに目を向けたい。【あなたの人生には有限の時間しかありません。足を引っ張る人の多い環境で、できればもっと誰かを祝福したり素直に賞賛できるような器の大きさを持った人と楽しくすごしていきたいもの。相手の妬みを憧れに変え、自分を生贄にするよりも、生かして仲良くしたほうが得だと思わせられるようになるまで、自分を磨きぬけるように】

2021/10/23

keroppi

安部公房について語るヤマザキマリさんを見てから、ヤマザキマリさんに興味が湧いてきた。この本は、中野信子さんとの対談。脳科学とイタリア史から見る日本人。「正義」という名のもとにどんな残虐なことでもしてしまう。コロナ禍でも起こってしまった正義の暴走。想像力の欠如が人を危険生物化してしまう。人を理解し合うことが大切なのだが、なかなかそうはならない現実。コロナは、こんな人の心も暴いてしまったんだな。アートの力にも触れている。

2022/09/07

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