初めて彼を買った日 (講談社文庫 い 101-10)
初めて彼を買った日 (講談社文庫 い 101-10) / 感想・レビュー
おしゃべりメガネ
石田衣良さんらしい一冊まるごとセクシーな作品です。『娼年』のあのひとも登場する作品も収められた短編集です。石田さん作品を読んできている方には、ある意味馴染み?のある作風で、期待どおりと感じれると思います。本作で初めて石田さんワールドにチャレンジとなる方にも、この世界観は楽しめるのではないかと。ただただ無駄に下品にエロチックではない石田さんの筆力はやはりさすがでした。そんな中でもやはり『娼年』からのプレストーリーが一番印象的だったと思われます。サラサラと一時間ちょっとで読了してしまいましたが、楽しめました。
2021/01/22
のり
「娼年」シリーズのスピンオフを含めた8話の短編集。様々な設定で性を謳歌する人達。おおっぴらには言えない性癖をもっていたり、欲望を制御するのに苦労したり…それでも開放し、理解されればそれは有りなのだろう。楽しむ事が一番良いのだ。それにしても「リョウ」の仕事振りは相変わらず凄い。
2021/07/23
sayuri
「七回目のデート」「ひとつになるまでの時間」「遠花火」「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」「チェリー」「黒髪クラブ」「初めて彼を買った日」「あの静かで特別な夏」性愛をテーマに描いた8話収録の短編集。エロティックで刺激的な描写にドキドキしてしまう。それでも下品さは皆無で、むしろ欲望に対しての真摯さが伝わって来て清々しい程。性を描きながらも、それが生への執着、生きている証の確認作業のようにも感じる。性の趣味、嗜好は人それぞれ。登場人物達のその場面を覗き見している様な後ろめたさを感じながら、美しいエロスに浸った。
2021/03/13
優希
タイトルからして刺激的です。そしてセクシーな内容。エロスを描いても下品にならないのは石田さんならではでしょうね。
2021/02/01
ごみごみ
性にまつわる作品が8話。いろんな男女のカタチがあった。好き嫌いはあるだろうけど、どれも美しく表現されているのが凄い。もう少し男女の心の揺れ動く様とか、感情とかを深く知りたかったけど、短編集だからね。サラッと読めてしまう。表題作は映画化もされた「娼年」のプレストーリーとのこと。そちらも読みたくなった。
2021/06/12
感想・レビューをもっと見る