ポジティブ心理学 科学的メンタル・ウェルネス入門 (講談社選書メチエ 742)
ポジティブ心理学 科学的メンタル・ウェルネス入門 (講談社選書メチエ 742) / 感想・レビュー
bonbon99
主に個人に焦点を当ててきた心理学のポジティブ心理学について、政治学者が論を展開している意欲的な本書。序論でポジティブ心理学の要素について、事例を交え説明し、その後、より大きな社会、教育、労働、福祉などの組織に焦点を当てている。学術的で、ビジネス書より難解なところもあるが、対象が広いので、多様な知識が好きな自分にはあっていた。西洋的な指標だけでなく、東洋思想がちらほら出てきていた。孔子の教えや、瞑想など。西洋・東洋の二軸で考えられる日本人はかなりいけてる気がする。読書をさらにすすめたい。
2021/02/09
sk
精神論はすべてポジティブ心理学で置き換えるべき、と思わせる。素晴らしい本です。
2021/07/17
けーこ
ポジティブ心理学の入門本として参考になることが多かった。比較的新しく出版されたこともあり、近年の研究結果についての言及も数多く紹介されている。現状のポジティブ心理学の学説や流れを把握することが少しできた。本書の考え方については、受け取り手次第ではあるが、自分の考えや行動を考え直す良い機会になった。
2022/08/24
呑司 ゛クリケット“苅岡
政治哲学を専門としている著者が社会的幸福と個人的幸福を人生満足度尺度を使い解説している本。 政治に希望を持てない私としては、社会全体として幸福を求める行為に否定的ではあるが、これは一人政治家の資質の問題だけではないと思うことに気付いた。
2021/10/29
Haruki
セリグマン、チクセントハミイ、ピーターソンなどが提唱するポジティブ心理学の紹介を基軸に、著者の専門の公共的政治哲学ともリンクさせながら、「善いこと」の価値判断を科学的、社会的に定立させることを目指している。PERMA,Value In Actionの指標を基に、日本版として仁義礼智信勇で表現し、スターウォーズや『リトル・ダンサー』などの物語の人物が持つ価値をこれに当てはめて例示する流れが面白い。社会的な展開としてピーターソンの「可能にする」社会が「善い」社会という切り口は客観視点が得られそうでよい。
2021/04/20
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