スメル男 新装版 (講談社文庫 は 36-8)
スメル男 新装版 (講談社文庫 は 36-8) / 感想・レビュー
キク
友人が残したシャーレを触ったことで、都内全域を巻き込む異臭騒ぎとなる体臭を放ち始める青年のドタバタ劇。コメディ調で始まるけど、途中から天才ハッカーや国家規模の暗躍組織が登場して、福島原発でのメルトダウン危機まで勃発するエンタメ小説になっている。でも吐き気を誘発するほどの青年の体臭がずっと描写されるんだけど、これって体の外にまで漏れ出してしまう青年の青臭い自意識の暗喩なんだと思う。僕も周りがひいちゃうほど香る自意識を抱えていた青年だったという自覚がある。えーと、つまりよくできた青春小説になってるってことです
2024/01/24
Drivin' a blue car
なんともハチャメチャな話(笑)当初は、悪臭を嗅ぐたびに出てくる人がみんなゲーゲー吐くのに辟易としたが、不思議なもんで途中からはゲーゲーする人が出てくることが面白くなってきて(´・_・`)。しかし解説にもあるとおり、物語の設定が大変面白く作り込まれているので、引き込まれるように一気読みだった。武井くんの体が、一日も早く回復することを望みます。
2024/01/31
文太
少し古めの作品だが、古臭さはなく、時折感じられるその当時の情景は心地よい。物語は悲劇だが喜劇でもあり、友情あり、恋ありの青春ものでもある。様々なジャンルの要素が入っているが、ごちゃごちゃすることなく、物語に溶け込んでいる。
2021/01/27
はぐぼんぼん
笑える話と聞き、読んでみた初読みの作家さん。 うーーん😑 なんかがちゃがちゃした話で途中で寝てしまってページがなかなかすすまない。 私には合わなかったみたい。残念。
2024/07/24
ままま
嗅覚を失い、ある出来事から東京都内を臭くするほどの体臭を放つようになった男の話。物語は国内外の政府を巻き込む壮大な展開に。前半はコメディタッチだが、後半はアクションめいてくる。怒涛の展開で一気に読める。
2021/02/22
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