邪魔(上) 新装版 (講談社文庫 お 84-12)
邪魔(上) 新装版 (講談社文庫 お 84-12) / 感想・レビュー
遥かなる想い
刑事九野と主婦恭子の平穏な日々がほんのささやかな綻びから 壊れていく様を描く。 恭子の夫は一体何を隠しているのか? そして 会社は何を恐れているのか? 上巻は 徐々に明らかになる綻びを描く。 下巻の展開に期待。
2023/10/08
mike
パート勤めの恭子の夫の会社が放火され、そこに居合わせた夫は怪我を負う。妻に先立たれた刑事の九野は事件の捜査をする。平凡ないつも通りの日常がふとした切掛から綻び始め、暗雲が立ち込めていく。誰にでも起こるかもしれないその不安、恐怖が読み手にゾワゾワ伝わって来る。表題の「邪魔」。これが意味するところはまだ分からないまま。とにかくこの二人の行く末が、怖いのに気になって気になって下巻へと手を伸ばす。
2023/07/27
金吾
まだ題名と中身がフィックスしていません。しかしそれ故に続きが楽しみです。
2024/01/18
そうにゃん
【長期積読本11】2021年3月購入。『最悪』が面白かったことと本書新装版が平積みされていたので期待して購入した。刑事九野と主婦恭子のパートでストーリーは進む。各々にとっての「邪魔」な存在が平穏な生活を搔き乱していく。警察組織、会社組織、マスコミ、活動団体とそれぞれの論理で「個」を翻弄していく展開にハラハラさせられた。『最悪』をラジオ番組で紹介してくれたプチ鹿島氏に感謝。(上下巻読了後に記載)
2023/09/14
mochiomochi
「邪魔」という言葉と裏腹な表紙の花。刑事の九野、パート主婦の及川恭子を中心として、オヤジ狩り、製造業支社のボヤ騒ぎ、連続放火、パートの待遇改善運動、刑事とヤクザの付き合い、不倫、会計不正、張り込み、高齢女性の独居、等々、一連の話題がまだバラバラなパーツで、上巻読了時点では、どのような帰結に至るか想像がつかない。 上巻での「邪魔」、及川恭子の「私、邪魔かしら?」発言だけかと思うが、これからどうなるのか。
2024/11/19
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