非日常の謎 ミステリアンソロジー (講談社タイガ フC 3)
非日常の謎 ミステリアンソロジー (講談社タイガ フC 3) / 感想・レビュー
麦ちゃんの下僕
今を時めく6名の人気作家陣による、“非日常”の謎…実に面白かったです!辻堂ゆめさんのは、このアンソロジーで唯一(笑)読後感がスッキリ爽やかな良作。凪良ゆうさんは、話の展開の仕方が巧いですね。城平京さんのは、提示される解釈に納得!木元哉多さんのは、“女の怖さ”と“男の愚かさ”に苦笑。阿津川辰海さんは…僕と相性が悪いのか、今回もイマイチ。小学生でもあの○の見分けくらいつくのでは!?トリの芦沢央さんは、今回の断トツNo.1ですね!まず発想が素晴らしいですし、二度読み必須の展開&ゾクゾクッとくる読後感も秀逸です!
2021/03/24
馨
6人の作家さんのアンソロジー。芦沢央さん目当てで読了。正直なところどの話も悪くはなかったけれどあまり響かなかったです。芦沢央さんの『この世界には間違いが七つある』は、挿絵が無かったら何のことか、主人公が何者なのかもわからない不思議な書き方で、こんなものまでミステリーにするのかと驚きました。辻堂ゆめさんの『十四時間の空の旅』は温かい話で良かったです。木元哉多さん『どっち?』が1番ミステリーっぽくてハラハラしました。
2021/08/01
みっちゃん
正直なところを言ってしまうとちょっと微妙、と思うものも入っている。でもこれはまさしく非日常だ!の緊迫した場面から始まって、え、えぇっ⁉️そうだったの!芦沢央さんの「この世界には間違いが七つある」には斬新なアイディアで驚かされたが、やっぱり1番は「すみれ荘ファミリア」のスピンオフ、あの一見のどかな表紙みたいなほんわかした序盤から、徐々に不穏な空気が満ち満ちて、最後にはぞくり、と鳥肌がたつ凪良ゆうさんの「表面張力」が断然好み。果たしてあの人は仏なのか鬼なのか…おぉ、恐い…
2021/03/19
ひさか
小説現代2021年2月号辻堂ゆめ:十四時間の空の旅、凪良ゆう:表面張力、城平京:これは運命ではない、木元哉多:どっち?、阿津川辰海:成人式とタイムカプセル、芦沢央:この世界には間違いが七つある、の6編のミステリーアンソロジーを講談社タイガから刊行。いずれも興味深く、タイトルを裏切らない面白いミステリーです。芦沢さんのものだけは、もう一度読み返して、ようやく納得。お気に入りひとつを選ぶのが、難しいくらいどれも上出来です。
2021/06/06
cinos
非日常を今はやりの特殊設定ミステリかと思ったら、そうではなかったです。どの作品も読みやすくスラスラ読めましたが、「成人式とタイムカプセル」が青春物で一番よかったです。「この世界には間違いが七つある」はすごい発想です。ただ、パラパラしてしまったので…。
2021/03/27
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