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歌の終わりは海 Song End Sea (講談社ノベルス モF- 60)

歌の終わりは海 Song End Sea (講談社ノベルス モF- 60)

歌の終わりは海 Song End Sea (講談社ノベルス モF- 60)

作家
森博嗣
出版社
講談社
発売日
2021-10-07
ISBN
9784065230275
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歌の終わりは海 Song End Sea (講談社ノベルス モF- 60) / 感想・レビュー

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ゼロ

「馬鹿と嘘の弓」の続編。今回のテーマは、尊厳死。内容は、小川と加部谷に依頼された大日向慎太郎の浮気調査。調査をしても、大日向氏の浮気はない。なぜ、私たちは調査をしているのか…?というもの。現実的な浮気調査をし、慎太郎の姉・紗絵子が自殺をするのですが、他殺なのか自殺なのかは解明されることなく、物語は閉じます。作中の慎太郎の死についての供述は、著者の一つの意見なのでしょうね。自殺は悪いことだという認識はあるが、昔は切腹があったし、認められていた。生きることは自由なのだから、死ぬことも自由では良いんじゃないか。

2022/01/29

aoringo

小川、加部谷、雨宮の会話がテンポよく、サラッと読める。有名人の浮気調査から始まったその軽快さとは逆に自殺する権利、自殺幇助は善か悪かを問う、テーマは重い。自分のことは棚に上げて加部谷の自殺願望を止めようとする小川のおおらかな、そしていい意味の鈍さにホッとした。萌絵もちょこっとだけ登場、やっぱり華がある♡(*´ `*)タイトルもダブルミーニングだった。

2023/06/07

ヒデミン@もも

久しぶりの森博嗣さん。なんとも言えない余韻。引用『自由と社会的抑圧』が難しい過ぎて理解できないのが悔しいけれど、それをわかりやすくある男の人生に当てはめてくれたのか。しかし、何もかも答えが出てなーい。自分が読み損ねたのかと思ったが、他の人の感想にもチラホラ。モヤっとする部分もあるが、真実はきっとない。高齢化社会の日本が抱える問題でもある尊厳死。人は誰もが死に向かって生きている。その人生は平等ではなくても、死は平等に訪れる。最後ぐらい自由に選べてもいいのではないか。しかし、この意味深なタイトルは駄洒落?

2022/05/02

えも

「馬鹿と嘘の弓 Fool Lie Bow」の続編。風来坊の次は尊厳死というわけで、登場人物たちが自殺の意義を議論する▼楡周平さんの小説でもよくあるけど、作者の言いたいことは登場人物に語らせるのではなく、ストーリーの中に落とし込んでほしいなあと、個人的には思います。

2021/11/23

hide

確かに歳を重ねることで美というものを少しずつ理解できるようになった。厳しい条件の下でしか表出されない美を最後に垣間見たいと望む。それは悲しい気持ちに似ている。歌の終わりは海__Song End Seaに込められた尊厳死の是非。愛する人が病気になったら、苦しまずに死なせてあげたいと想うのか。それとも、何としてでも少しでも長く生きていて欲しいと想うのか。その問いの先に美があるとするならば、なんて残酷なことなんだろう。

2022/01/19

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