兵諫
兵諫 / 感想・レビュー
starbro
浅田 次郎は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。『蒼穹の昴』シリーズは20年以上に渡って読み続けているシリーズ、本作は第六部、軍事法廷ミステリーの中編、繋がってはいますが、本編というよりも番外編的な感じがしました。 http://kodanshabunko.com/asadajirou/series06.html
2021/08/05
さつき
蒼穹の昴シリーズもどんどん時代が進み今回は西安事件が描かれます。現代に続く重要な転換点がどんな物語になるのか。気になって一気に読みました。龍玉の神秘と、一途で熱い男達の信念が絡み合い、きなくさい情勢にもかかわらず際立つ爽やかな読み心地。トーマス・バートンの登場が嬉しかったです。
2022/12/22
まえぞう
蒼穹の昴第6段は、二・二六事件と西安事件です。第4段のマンチュリアンレポートと同じ感じで話しが進みます。西安事件は抗日の前に共産軍を叩くという蒋介石を張学良が諌めるということで理解できますが、二・二六事件は諌めるという言葉で整理しうるのか、疑問が残ります。これまでのシリーズは、偶数段が比較的短くて奇数段が長いので、次は長編になりますね。楽しみです。
2021/07/24
たいぱぱ
さらば剪髪…お前は漢だ!馬占山が讃えながら切った別れの仁義「祝健康弟兄、荘揚兵馬!」に涙。『蒼穹の昴』シリーズ第6弾は1936年に起きた西安事件(蒋介石に張学良の軍が叛旗を翻すクーデター)をめぐる物語。タイトルの『兵諫』の意味が、奇しくも同じ年に日本で起きた二・二六事件と結びつける。どんなに血なまぐさい事件でも、浅田次郎がシリーズを通して積み上げてきた登場人物たちの生き方、そして奏でてきた物語は、美しい景色へと変貌させてくれる。このシリーズに出会えて本当に良かった。もっとこの美しき景色を見続けていたい。
2022/12/22
万葉語り
兵をもって君子を諫める。第2章のカタカナ部分に心おられそうになりながら読み進めると、蒼穹の昴シリーズではないかと気づいた。しまった、天子蒙塵未読なのに読んでいいのかと思いつつ、図書館の貸出期限が気になって読了。やっぱりもう一回借りなおして読もうと思いました。2021-137
2021/10/17
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