夏の終わりの時間割 (講談社文庫 な 99-1)
夏の終わりの時間割 (講談社文庫 な 99-1) / 感想・レビュー
Ikutan
長岡さんらしく緻密に練られたキレのいい短編が六つ。特に印象に残ったのは後半の二作品。空き巣を生業にしている男が主人公の『焦げた食パン』は、細かな空き巣の手口が語られた前半から引き込まれ、後半の再犯時の違和感の正体になるほどと。何より、その真相に胸が痛み、男の罪の重さを突き付けられた。表題作の『夏の終わりの時間割』では、小学六年生の祥と知的障害のある信の友情が描かれる。放火容疑をかけられた信がとった必死の行動に震えたし、意外な真相にも驚かされた。
2024/09/15
ベイマックス
6つの短編集。視点(語り手)を変えて推理してみたら面白い。
2022/01/04
katsubek
ミステリー短編集とショートショートの中間ぐらいのイメージ。もう少し、尺を長くした方が面白いのではないかと思う話が多いようだ。また、話の方向性が様々で、まとまりが見えにくいという嫌いはある。が、一つ一つのお話は、それなりに魅力はある。
2022/07/04
坂城 弥生
ほろ苦い後味の短編集。
2021/12/08
ニカ
短編だけど、ミステリ要素もしっかりとしていてどの話しも良かった。「三色の貌」「ガラスの向こう側」が好き。
2022/10/17
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