黄昏の囁き 〈新装改訂版〉 (講談社文庫 あ 52-32)
黄昏の囁き 〈新装改訂版〉 (講談社文庫 あ 52-32) / 感想・レビュー
ナルピーチ
囁きシリーズ3作目。“緋色”と“暗闇”の独特な世界感に比べ、王道テイストの作風に囁きシリーズの型をはめ込んだ本作。前2作との共通の世界感である事を強調し、シリーズのテーマと言うべきその“囁き”が行間で異様な雰囲気を作り出し、仄暗い不気味さを演出してくれた。犯人も意外性のある人物で、その犯行動機は狂気じみた感覚に囚われてしまった様に見えた。そしてあとがきでは、シリーズ4作目について触れられていた。幻の4作目はあるのか?!期待を込めて、その刊行を待つこととする。
2021/12/25
キナコ
新装改訂版で再読。兄の死に疑問を持ち、真相を追っていくが幼少期の出来事が関係しているのか…ミスリードもあり、なかなかに楽しめた一冊。犯人の背景が分かると物悲しくなった。人は自分の罪悪感からは逃れられないんだろうなぁ。
2024/08/07
たぬ
☆4.5 いつだって楽しませてくれる綾辻作品はこれで15冊目。今回も安定の面白さでした。実は死んでなかった? 遺族が復讐して回ってる? まさか祟りとかそんなんじゃないよね? などなどあれこれ想像しながら読みました。犯人に仰天&15年前の真相が悲しい。追い詰められたお母さんの気持ちを考えるととてもつらいな。
2022/05/20
坂城 弥生
兄は自殺だったのか…??
2021/12/23
綾@新潮部
囁きシリーズ3作目。やっぱり囁きの部分のフォントと言葉が怖い。それでも、前2作よりは恐怖心が少ないまま、スラスラと読むことができた。今回もまた犯人を当てることはできなかったし、途中で変に納得してしまっていた自分がいる……。なんでこう幼い頃の記憶が絡んでくると怖いんだろうか。記憶があいまいな頃の出来事だからなのか。館シリーズも好きだけど、やっぱり囁きシリーズも好き。
2021/10/30
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