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碆霊の如き祀るもの (講談社文庫 み 58-19)

碆霊の如き祀るもの (講談社文庫 み 58-19)

碆霊の如き祀るもの (講談社文庫 み 58-19)

作家
三津田信三
出版社
講談社
発売日
2021-06-15
ISBN
9784065238172
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碆霊の如き祀るもの (講談社文庫 み 58-19) / 感想・レビュー

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眠る山猫屋

まず語られる江戸時代から戦後にかけての四つの怪談。なぞるように起きた殺人事件は怪談殺人事件と仮に呼ばれるが。ミスリードだろうなとは思うものの、薄気味悪く纏わり付く肌感覚に呑み込まれてしまう。貧しく過酷な漁や非道なまでに困難な山道、迷宮の様な竹藪、そして長い永い夜道。一人で体験するには過酷過ぎる環境に怪異が待ち受けるのだ、厭過ぎるよ。この巻の半分はこの恐怖体験に集約されているんじゃないかな。勿論、二転三転四転五転する刀城言耶の推理も魅力的だが、強羅地方という閉ざされた土地と、閉ざされていない密室での(続)

2023/06/24

雪紫

文庫にて再読。個々の怪談見立て殺人の謎は正直小粒・・・あくまで、そっちの方はだけどな!! 碆霊様、唐食船の真相やそれが導き出す最終的な終末は覚えてても震える。御堂島警部には後々話した方がいいと思うよ・・・。そして祖父江は本当にホラーブレイカー。「水魑」の時から思ってたけどクロさんと3人で長編出ずっぱりだったらどうなることやら・・・。

2021/07/14

らすかる

待ってました刀城言耶シリーズ。またしてもすごい分厚さ、はじまるまでの長さ。決してつまらない訳ではないのに睡魔が襲ってくるのは呪いなのかってくらい寝落ちします💦 今回は展開があまりないので特に。。個人的には刀城と祖父江のやりとりがあるだけで大満足😋

2021/07/24

おうつき

最初に語られる四つの階段で、いやが応にもその後の展開を期待してしまう。このシリーズは舞台の地理関係を把握するのに苦労する事が多いが、今作は事件の舞台の範囲が広いこともあって、ざっくりした認識で問題なく読み進められた。一番期待していた第一のトリックは少し拍子抜けだったが、事件全体の構造は面白かった。恐怖という点では他の作品に軍配があがるが、民俗学的な部分とミステリーの噛み合わせの巧みさは流石。

2021/09/05

にゃるび

文庫で再読。やっぱり地図があると格段にわかりやすい。シリーズの中では結構好きな方なんだけど、偲さんが出てくると会話のテンポがあんまり良くないなぁ…それでも前半の怪談やラストの引きはホラー色強目で好きです。竹林宮のトリックは個人的にはなるほどと再読しても思っていたけど、やっぱり唐食船の解釈が面白かったです。

2021/09/28

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