未来のドリル コロナが見せた日本の弱点 (講談社現代新書 2621)
未来のドリル コロナが見せた日本の弱点 (講談社現代新書 2621) / 感想・レビュー
ひろき@巨人の肩
国家の行く末を示す「人口動態」からコロナ禍の影響を分析。少子高齢化社会が大きく進行した。2021年の出生数は46.1万人と政府想定より18年早く減少。妊娠届け、婚姻届けも減少しており、少子化が急速に進む。経済活動は、高齢者の警戒心と同調圧力の強い国民性から大きく停滞。「社会の老化」が顕在化した。コロナ対策では、特に病院の「自由開業制」による病床不足を指摘。著者の提言は、政治・社会における「若者優先」の意図的な施策。現在の人口動態では、無意識的にシルバー民主主義が進む。若者の挑戦を見守る社会の器が問われる。
2022/04/20
KAZOO
この方の「未来年表1・2」「未来の地図帳」を読んでいますがその中から日本に関することを取り出し、最近の若い人にもっと未来の状況を理解してもラ位タイということなのでしょう。問題を出してそれについて解説しているのが第1部、第2部には日本を守る「切り札」5か条ということでとくに若い人に興味を持ってもらうような構成で私にはわかりやすかったと感じました。
2022/05/14
breguet4194q
「未来の年表」シリーズの第4段。膨大なデータを駆使して、問題提起をしています。「社会の老化」(要するに平均年齢の上昇)の今後の危険性を主張。今回はドリル形式で、しっかり読んでもらいたいとの著者の意図はわかるが、大見出しが「出生数は□万人ほどになる」の様になっていて、これを中見出しにもやられてるので、正直鬱陶しい。挙げ句、小学生の漢字ドリルのように「コンイン件数」と表記されると呆れるしかない。そこまでドリル形式にこだわる必要はないです。大事なことが書いてあるのに、意図した効果が裏目に出た感じがします。
2022/01/31
きみたけ
著者は人口減少対策総合研究所理事長、作家・ジャーナリストの河合雅司氏。以前「未来の年表」を読みましたが今回コロナの影響でその年表がどうなるかを記載した本。全編にわたってコロナ後の予測をしていて大変興味深いです。コロナ禍により「社会の老化」が浮き彫りになり、知らず知らずのうちに社会全体の思考や発想・行動が「守り」に入り、やがて社会全体の活力が損なわれ国家が衰退していくことに警鐘を鳴らしています。スキルを磨き年齢を越えて「必要とされる人材」であり続けるか、仕事を選ばず新しい分野に挑戦し働くか、悩むところです。
2021/11/01
Koichiro Minematsu
日本は少子高齢社会。それは単なる日本の社会が老化しているということ。このコロナ禍で追い討ちが更に進んでいる気がして仕方ないと感じた。企業の若返り、実力本位のポジション人事、結果の平等ではなくチャンスの平等、若者の突破力に委ねるしかない! 若者を支えよう!
2021/08/25
感想・レビューをもっと見る