風太郎不戦日記(3) (モーニングKC)
風太郎不戦日記(3) (モーニングKC) / 感想・レビュー
マツユキ
最終巻。敗戦した日本での苦しい生活と、人々の変化。生きて帰った軍人が蔑まれ、米兵に媚びる。政治批判は、ついには天皇まで。人々の変わり身の早さは、無責任に思えるけど、たくましさでもあるんだろうな。傍観しながら、冷静でいられない青年が、後の作家山田風太郎。実感が湧きませんが、久し振りに作品を読みたくなりました。
2022/03/12
さとみん
大晦日の述懐が胸に迫る。それでも山田青年の日々は昭和21年に続いていく。昭和20年8月15日を境に全てが変わった後、新しい仕組みに適応する人、悶々と抱え込む人、現実から目を背ける人と様々だ。多分、変わり身の早さは人が生きていくための逞しさでもあるんだろう。全3巻とコンパクトにまとめられたが、2020年から2021年にかけて刊行してくれて感謝!最初と最後に作家が出てくる構成がよかったし、所々の見開き描写は素晴らしかった。今読めて本当によかった。
2021/07/24
コリエル
完結。傑作コミカライズ。戦争の是非や天皇制護持など、当時を過ごした人間でなければ実感のない考え方が散見されるところが非常に良い。我々戦後の人間は、どうしても戦中の諸々をそこに暮らした国民全てを含めて批判しがちになってしまう。狂気とすら感じるが、彼らなりの理があったのだその時は。
2021/07/26
糸文
★★★★☆
2023/05/04
栄吉
★★★☆☆ 感想は言葉では表せない。信じていた事が崩れ落ちる。
2021/11/04
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