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望郷太郎(5) (モーニングKC)

望郷太郎(5) (モーニングKC)

望郷太郎(5) (モーニングKC)

作家
山田芳裕
出版社
講談社
発売日
2021-08-23
ISBN
9784065241035
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望郷太郎(5) (モーニングKC) / 感想・レビュー

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ころこ

貨幣に対するいくつかの説が試されている。貨幣は自らに価値があるのではなく、ましてや単に交換手段として流通し始めたのではない。納税手段として流通させることで信用の裏付けとしているだけでなく、帝国主義における植民地支配の手段としても利用されている。主人公が金(ヤプートマー)本位制を発明しようとしているが、損得勘定では人々は動かない。そこには法を措定する神話的暴力以上の何か、神的暴力といえるものが必要で、賭けによって剰余を生み出そうとしている。貨幣を信じさせるために祭司側についているのが興味深い。

2024/08/07

ぐうぐう

初期化した世界。貨幣と税が存在する社会に、太郎は担保の概念を持ち込もうとする。自らが知る前世界の文明を武器に優位に立とうと目論むのだ。しかし、地動説だけではなく、宇宙が膨張していることすら理解している村人に衝撃を受ける。原始の社会という上から目線の認識がある限り、太郎よ、足を掬われるぞ。

2022/01/24

ミエル

ハッタとともにヤープトの独立のため新しい貨幣を広めようとするものの難航、マリョウに付くもの、暮らしを変えたくないもの900人の村でも十人十色の考え方。祭司を味方につけ、命を賭してヤープトマーの普及と村の独立に尽力する太郎、結構今回もズタズタ。パルは、トゥルンとの戦いにヒョウのエンリルを思い出すピュアボーイぶりが可愛い。パルにとっては女もヒョウもどうでもいいんだよね。でも結果的にエロが山田先生らしいゲスさで好き。

2022/03/09

とんかつラバー

祭司が教えは文字にすると意味が薄れるから口承で伝えるべきっていうの、ブッダもそう言ってたな。この祭司、今の生臭坊主と違って人格者で村人に尊敬されてるのも分かる。太郎は自分の命をかけて他者を説得する事になるが「死ぬかもしれないがそれはそれで悪くない」と感じるようになってきてるの、岡本太郎のその瞬間に全てをかける精神と同じだ!

2023/01/18

アイオー安楽

連載中の作品の中で、TOPレベルで面白いと思う漫画。 司祭のマッドマックス的なファッションが癖になります。 マーを巡る決着はどうなるのか…。

2021/08/25

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