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青い春を数えて (講談社文庫 た 134-1)

青い春を数えて (講談社文庫 た 134-1)

青い春を数えて (講談社文庫 た 134-1)

作家
武田綾乃
出版社
講談社
発売日
2021-07-15
ISBN
9784065243862
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青い春を数えて (講談社文庫 た 134-1) / 感想・レビュー

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ぼっちゃん

5人の女子高校生の悩みを描いた連作短編集。あるトラウマからNHK杯全国放送コンテストに出ることができなくなった知咲の気持ちはよくわかり良かったです。また『作戦と四角』と『漠然と五体』に出てくる清水は、印象に残る人物だった。

2022/11/26

よっち

数えても数えきれない複雑な思い。葛藤を抱える少女たちの逡巡とそれを乗り越えてゆく姿が描かれる5つの連作短編集。親友に対する複雑な想い、ズルイと思われたくないでも損したくない心境、天真爛漫な姉に対する器用貧乏な妹のコンプレックス、メガネにこだわる少女の心境を言い当てた電車の中での出会い、そして優等生が噂の不良少女に振り回されて気づいたこと。登場人物たちがゆるく繋がるひとつの世界観の物語で、繊細で複雑な想いをずっと抱えていた少女たちがきっかけを得てそれを乗り越え、新たな一歩を踏み出す姿はとても心に響きました。

2021/07/15

三代目けんこと

酸いも甘いも青春。これは、おじさんの自分ではなく、数年後の娘が読む本だな……。とりあえずそれまでは自分の本棚に置いておこう。

2021/08/21

❁Lei❁

とある登場人物の名前が私と同じだったので、ご縁かなと読んでみました。自称進学校に通う少女たちが、自尊心や劣等感でぐちゃぐちゃになりながらも前進してゆく短編集です。第一話が典型的な公立高校入試で出題されるような話だったので食あたりしましたが、共感するところも多く心臓がギュッと縮まる思いでした。「ずるい」という感情は、負のエネルギーが煮詰まった、相手も自分も貶める恐ろしいものだと常々感じています。つまらないプライドなぞかなぐり捨ててしまえば楽になれるということを、中高生の私に教えてあげたいです。

2021/08/01

ひぬ

【電子】5人の女子高生達の揺らぎを描いた連作短編集。爽やかさはあまりなく、等身大な悩みや生きることの苦しさなどがテーマになっていますが、これもまごうことなき青春の一部です。人間関係に悩んだり、青春特有の窮屈さをこれでもかと感じます。一番自分に近しいと感じたのが「側転と三夏」。姉妹間で劣等感を感じるというのはあるあるですが、感情の機微の描写が本当に上手いなぁ。一番印象に残ったのは最後の「漠然と五体」でした。

2024/08/15

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