新本格ミステリを識るための100冊 令和のためのミステリブックガイド (星海社新書 194)
新本格ミステリを識るための100冊 令和のためのミステリブックガイド (星海社新書 194) / 感想・レビュー
Tetchy
本書の紹介作品を全て網羅することには多分ならないだろうが、挙げられている作品には眉を潜めるような物がなかった。これまでと異なるのは著者が私と同い年であるため、その内容に同時代性を強く感じること。これまでは北上氏、新保氏といった年上の膨大な読書量を誇る、先生的な書評家によるガイドブックが主だったが、彼のガイドブックは当時の思いが蘇るような砕けた雰囲気で語られるため、共感する部分が大きかった。また本書は“コロナ禍以前の新本格ベスト・ブック・セレクション”という側面もあるため後世にも残しておきたい1冊である。
2023/05/28
なつ
『十角館の殺人』を起点とする新本格ミステリ。その中で個性豊かな傑作100冊をジャンルごとに分けて紹介。メディアミックスが展開されている小説も多いですね。気になる小説も増えて面白いのですが、ネタバレと思われる内容もあったのが残念です。ちなみに私は100冊中、既読はわずか6冊・・・まだまだだな。いかに読んでないかがわかる。
2021/10/03
Sam
自分は「新本格」の熱心な読者ではないものの2〜3割は読んでるだろうと思ったが意外と少なくて15冊(まあ「100冊」とはいっても1作家につき1冊という選び方なのだが)。個人的な思い入れがかなり強いセレクションという気はしたが、筆者のいう新本格の「3つの特徴」というのは説得力あるし、〈日常の謎〉派、〈特殊設定〉派といった整理も面白いと思った。機会があればいくつかの作品は読んでみようかと。
2021/09/11
ハスゴン
新本格ミステリを振り返るのにもっともコンパクトで、情報もギュッと詰まっていると思われます。
2021/08/30
みや
1987年9月5日刊行『十角館の殺人』から2020年12月31日まで新本格ミステリの流れを辿れるように選り抜かれた100冊。併読のすすめもあり、読みたい本登録が恐ろしいほど増えた。既読本も再読したくなる。日常の謎が全て未読だったので、ぜひ手を伸ばしたい。「うら若き十代の、せいぜい草臥れて二十代の読者に向けて書いてます」「三十歳以上のいい大人にこの小説は必要ない」と書いてあるが、個人的には読書に実年齢は関係なく、30代以降でミステリに入門しても全く問題ないと思う。なぜわざわざ門を狭めるのだろう?既読26作。
2021/10/08
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