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縁 (講談社文庫 お 128-4)

縁 (講談社文庫 お 128-4)

縁 (講談社文庫 お 128-4)

作家
小野寺史宜
出版社
講談社
発売日
2021-09-15
ISBN
9784065249680
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縁 (講談社文庫 お 128-4) / 感想・レビュー

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いたろう

登場人物で繋がる4編の連作短編+短い終章。それぞれの短編というか章の題名は、読みが「り」で終わる1字の漢字になっている。その中の4編めのタイトルが「縁 へり」で、書名が「縁 ゆかり」。いずれも「えん」とは読ませないが、全編を通じて、人と人との「縁 えん」で繋がっている。前の短編で出てきた場面が、後の短編で、別の人物の視点で描かれたりする、各短編の繋がり方が面白い。そして、1編めの主人公、鍵のリペアショップで働く室屋忠仁くんが住んでいるのが、「まち」「ライフ」「いえ」に出てきた筧ハイツという繋がりも楽しい。

2022/09/25

http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2024/04/post-a8d99a.html 【まち】で出てきた、荒川沿いのアパートの住民が出てきます。一篇ずつは独立した短編ですが、登場人物たちはそれぞれどこかで繋がっています。 その中では、冒頭【霧ーKIRIー】の室屋が好きかな。

2024/04/04

Yunemo

初読みの作家さん。タイトル、「ゆかり」じゃなく「えん」のほうがしっくりして。縁のもとに、霧、塵、針、縁、終と韻を踏んだ5編に仕上げてます。それぞれの誰かがそれぞれに繋がっていて。誰が良く誰が悪くでもなく、初めての出会いから、懐かしいと思わせる出会い等々。自分の理屈で勝手なことを、それで他人を動かそうと、これを是とする人たち。結局は立場の優位性をとことん利用しようとする人たち。でも自分も意識しないままにどこかでやってるな、との想いも残って。ここに出てくる人たちは少なからず自身の分身的存在、最後はやっぱりね。

2022/05/05

三代目けんこと

世界はこうして動いてる。

2022/09/03

みつにゃん

どこにでもありそうな日常のストーリーなのに、先が気になって夢中で読んでしまう。作者さんの筆力なのだなぁ。人と人が『縁』で繋がっている連作短編。それぞれの悩みが人間らしく親しみを覚える。間違った方向にいきそうになるが、ぎりぎりのところで踏みとどまる そのきっかけを作った友恵の息子、瑞哉の言葉にウルッとする。まさに『奇跡』だ。登場人物達も読者の私も、安堵…。小野寺さんの話にはいつも素敵な若者が出てくるなぁ。

2022/06/06

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