サリエルの命題 (講談社文庫 に 29-14)
サリエルの命題 (講談社文庫 に 29-14) / 感想・レビュー
ま~くん
医療費の約6割が65歳以上の高齢者。国民全体の医療費約42兆円。これが日本の現実。世界に冠たる健康保険制度が破綻の兆しを見せているのは周知の事実。そんな日本で強毒性の新型インフルエンザが発生。感染者から死者も出た。すぐに発生地の小さな孤島は封鎖される。対応を誤れば即パンデミックにつながる事態に日本政府はどう対応するのか。治療薬の備蓄は35万人分。優先順位を決める時に誰を優先し、誰を切り捨てるのか。高齢者を支える現役世代は減り続ける一方。日本の社会保障制度が進むべき方向は。今度、家族で話し合おうと思う。
2022/08/31
ひろっぴー
すごい!が3つ。 え?!これコロナの前に書かれた?! と驚愕した。オリンピックが近づく最中襲いかかる新型インフルの脅威。2つ目は今抱える日本の保険制度の実態。とくに「そうだ日本へ行こう」は無知だっただけに驚いた。そして3つ目の、ワクチンや治療薬の優先順位はいま日本が抱える少子高齢化の問題をはっきり書いてあり、この本は高齢者は読むのツラいかも。コロナが日本にやってきた時のことを振り返り、照らし合わせながら読んだ。
2023/09/25
ひろちゃん
予言本と話題で、2019年6月に出版された本。致死率100%、島全滅、毒性が強い鳥インフルエンザってこと以外全部コロナ渦で起こってることがコロナ前に出版された本に書かれてあって、本当に予言本かよ、すごい!と思いました
2022/09/17
hiyu
ちょっと終わり方には納得いかないし、中には誤解があるような気もするが、現状と一部リンクしているようにも感じ、興味をもって読むことができた。健康保険制度の問題への言及もなるほどと感じたし、世の中が如何に後知恵バイアスにまみれているかも。
2022/05/09
ohion
時間がとれず、なかなか読みあぐねた。インフルエンザウイルスの変異、パンデミックの怖れにどう対処するのか。この小説で戦うのは、医師ではなく政治家。そう読者に今の日本の社会保障制度の欠陥を突きつける。国民皆保険は日本の制度の良い点でもあるが、すでに機能不全。資金不足。そこに気づいてる国民はどれだけいるのかな。またまた突きつけられた感。
2021/11/06
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